2026年7月21日(火)19:00   浜離宮朝日ホール

ピエール=ロラン・エマール

 

《 Program 》
クルターグ:C音の前奏曲とワルツ *
クルターグ:前奏曲とコラール *
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ長調 BWV854 **
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ 変ロ長調 BWV866  **
クルターグ:歓喜 *
クルターグ:カインは兄に対して立ち上がった *
クルターグ:(そしてそれは起こった...) *
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト短調 BWV861  **
クルターグ:ドーラ・アンタルの誕生日のために *
クルターグ:アンティフォナ 嬰ヘ調 *
J.S.バッハ:前奏曲 嬰ヘ長調 BWV858  **
J.S.バッハ:フーガ 嬰ヘ短調 BWV859  **
クルターグ:神はアブラハムを試した *
クルターグ:主はノアに言われた「すべての肉なるものの終わりが来る」 *
クルターグ:ジョルジュ・ショルシャニーの思い出に *
J.S.バッハ:フーガ ヘ短調 BWV857  **
クルターグ:哀歌(2) *
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV847  **
クルターグ:フェレンツ・ファルカシュへのオマージュ(2) *
J.S.バッハ:前奏曲 ニ短調 BWV851  **
クルターグ:草の葉 クララ・マルティンをしのんで *
クルターグ:鐘 マルギット・マンディのために *
J.S.バッハ:前奏曲 ニ長調 BWV850  **
クルターグ:シャーンドル・ヴェレシュのための鐘のファンファーレ *
J.S.バッハ:フーガ ニ長調 BWV850  **
*****
シューベルト:ワルツ D145から 第4番、第2番、第1番、第5番、第8番、第9番
クルターグ:対話
シューベルト:ワルツ D145から 第11番、第10番、第12番

(12番は当日になり演奏しない旨の告知あり)
クルターグ:ズザナ・シロカイへの一筆 *
シューベルト:感傷的なワルツ D779から 第23番
シューベルト:ドイツ舞曲 D783から 第3番、第2番
シューベルト:独創的ワルツ D365から 第21番
シューベルト:レントラー D734から 第3番、第15番
クルターグ:ドイナ *
シューベルト:レントラー D145から 第2番、第4番、第5番、第6番、第7番、第8番
クルターグ:リゲティのためのリガトゥラ *
シューベルト:レントラー D145から 第9番、第12番、第16番、第17番
クルターグ:メッセージ・エスキス(別の形で) *
クルターグ:人は花...(4a)
クルターグ:エルネ・レンドヴァイの思い出に *
シューベルト:最後のワルツ集 D146から 第14番、第15番、第20番
クルターグ:ゲオルク・クレルの誕生日に *
シューベルト:12のドイツ舞曲 D790から 第5番
クルターグ:...ただ、だから... *
シューベルト:12のドイツ舞曲 D790から 第6番、第7番、第8番
クルターグ:...ハインツのために...
シューベルト:12のドイツ舞曲 D790から 第9番
シューベルト:ワルツ D145から 第6番
クルターグ:エンドレ・セーケイとの静かな別れ *
シューベルト:独創的ワルツ D365から 第2番、第3番、第5番
シューベルト:レントラー D734から 第11番
クルターグ:無限との戯れ *
 
* クルターグ:ピアノのための「遊び」から
** J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻から

 

エマールならではの唯一無二のプログラム、他に誰がこんなもの組めるでしょうか?ある種変態的なもの、それに嬉々として参加する聴衆も変わり者が多いのか(笑)

 

クルタークは100歳を超え、その祝いの意味もありエマールは近年以前に増して録音やコンサートでクルタークを取り上げているとのこと。今回は前半はバッハの平均律と、後半はシューベルトのワルツ・レントラー・舞曲と、クルタークの曲集遊びの曲を対比させながら弾くというもの。

 

長大なプログラムであるものの、ほとんどの曲が1~3分程度のもので、それが連続的に流れていく、、個々の組み合わせの意図は正直よくわかっていませんでしたが、意外に後半のシューベルトとクルタークのマッチングは驚くほど自然なところがいくつもあり、それは新鮮でありました。

 

エマールの繊細さ、強靭さ、調音へのこだわりは健在、クルタークの曲終わりでの会場を包む響きは何か所も素晴らしいものがありました。まとめて弾くと聞いている側が正直飽きてしまうシューベルトの小品たち、こういう聞かせ方が良いですね(ベートーヴェンのバガテルも同様・・・怒られそう)。

 

エマールと言えば、唸り、いびきのような呼吸、自分の世界で聞こえないのでしょうが、このピアニストのコンサートは前方は厳禁として前方エリアは避けたのですが、もう少し後ろにした方が良かったかな(笑)、でもこのピアニスト、また聴きたいと思わせるものがある稀有な人であることは確かです、では。