第387回定期演奏会
2026/10/10 (土) 14:00開演 会場:東京オペラシティ コンサートホール
指揮:高関 健(常任指揮者)
ピアノ:奥井 紫麻
Ken Takaseki, Principal Conductor
Shio Okui, Piano
【武満徹没後30年】
武満徹:夢の時
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16
ラフマニノフ10の前奏曲Op.231より第4曲
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
T.Takemitsu:Yume no toki (Dreamtime)
S.Prokofiev:Piano Concerto No.2 in G minor, Op.16
M.Mussorgsky:Pictures at an Exhibition (arr. M. Ravel for orchestra)
この演奏会は定期会員以外では奥井目当ての人が多かった印象。この音が気持ちよく鳴る22歳のピアニスト、自らのリクエストで難曲プロコの2番の演奏となったそうですが、少し乱れるところはあったものの、鮮やかなテクニック、表面をなぞるテクニックではなく、しっかり弾き切るので、聴いていて爽快。シティフィルの音も気合十分、こういう曲を合わせさせると高関は本当に上手い。前回のサン・サーンスの2番よりも今回の方が出来栄えは数段上でした。ステージ上の振る舞いはまだ若いので洗練されてはいませんが、これからも楽しみなピアニスト、変に音楽的にとか考えずに、20代はこの主のレパートリーを拡げて聞かせて欲しいものです。アンコールはラフマニノフの前奏曲作品23のアンダンテ・カンタービレでした。
展覧会の絵、久しぶりに聴くこの曲は、高関ならばヘンリー・ウッド版、近衛版、ストコ版かと思っていたら、オーソドックスにラヴェル版、しかし現行の1927年に出版されたものではなく、初演時の自筆譜を反映した最新のエディションでとのこと。詳細の説明はなかったですが(プログラムには言及なし)、主にテンポに違いがあるように聞こえ、特に最後のキエフの大門のテンポはタメがなく、そのまま真っすぐに進んで、そのままエンディング、カラヤン的な演奏だと違和感が生じるでしょうが、今回これはこれでアリだと妙に感心しました。シティフィルは金管の弱音の入りに課題はありますが、メリハリがあると共に、弦がトゥッティまで鳴り切っているのが素晴らしい、アゴーギクはない解釈でしたが、爽快な展覧会を聞かせてもらいました。
第1曲の武満の夢の時、冒頭数秒で自分が夢の中に入ってしまいました、、、では。
