第2056回 定期公演 Bプログラム
2026年1月29日(木)、30日(金) 開演 7:00pm [ 開場 6:20pm ]
サントリーホール

 

ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編)/

歌劇「ホヴァンシチナ」─前奏曲「モスクワ川の夜明け」
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

[アンコール曲]
1/29、30:シチェドリン/ユモレスク
ピアノ:松田華音

 

指揮 トゥガン・ソヒエフ

ピアノ 松田華音

NHK交響楽団

 

1月のB定期はおなじみソヒエフ、A定期にマラ6はやや疑問符がつく演奏でしたが、やはりロシアものになると何を指揮させても、音楽で自然な呼吸感で躍動しますし、この両日の演奏もそうでした。

 

ムラヴィンスキーも良く演奏したモスクワ川の夜明け、何か壮大な前奏曲を期待すると肩透かしにあう曲ですが、空気感を醸し出す5分ほどの短い曲、ソヒエフもコントロール下でN響の弦が美しい、これはサントリーホールの響きも活きていました。

 

続いては人気のロシアピアニズムの系列の松田華音がソリストでショスタコのピアノ協奏曲の第2番、息子マキシムのために作曲されたもので、分かり易い曲想で、ハノンの主題もちらほら出てきますが、ここでもN響が上手い、弦と木管の何気ないパッセージにはっとさせられました、この曲こんな面白かったっけ?? 松田は、若干の憑依藝(笑)でありますが、豪快に弾くというよりは、芯はあるけれども軽やかな印象で、スケルツォっぽく弾き切ったところは、珍しいスタイルの演奏かもしれませんが、結構楽しめました。アンコールは両日ともシチェドリンのユモレスク。

 

そしてメインのプロコ交響曲5番、有名な割りにあまり好きになれない曲で、セル・クリーヴランドの演奏をたまに聴く程度でしたが、今日の演奏は大いに楽しめました。やはりソヒエフのオケコントロール力が抜群、掛け合いの楽しさ、また第2楽章などロメジュリの未使用音楽の流用部分なども何とも楽しそう。ここでもN響の上手さが際立ちます。並みの演奏だと眠気を誘う第3楽章の充実振りと言ったら!何とも言えない諦念のようなものも十二分に感じさせてくれました。そしてやはり第4楽章の躍動感がたまりません、両日共に大いに盛り上がりましたし、例のクネクネ指揮が大いに嵌っていました。来シーズンのラフP2(カントロフ)とくるみ割り2幕のB定期も楽しみです(一方ブル3は、先般のミュンヘンフィルとの8番を考えると不安ですが。。。笑)、では。