第383回定期演奏会
2025/11/8 (土) 14:00開演 [13:15開場]
会場:東京オペラシティ コンサートホール
指揮:高関 健(常任指揮者)
オンド・マルトノ:原田 節
ピアノ:児玉 桃
Ken Takaseki, Principal Conductor
Takashi Harada, Ondes Martenot
Momo Kodama, Piano
メシアン:トゥーランガリラ交響曲
O.Messiaen:Turangalîla-symphonie
トゥーランガリラを早いシーズンクロージングでシティフィルが採り上げました。この曲、特に第6曲から第7曲を聴いていると、矢代秋雄っぽい、というか当然に矢代がメシアンの影響を受けたということなのですが、児玉桃のピアノがエッジが立ちつつ、全体をリードする演奏で、完全にこの曲を手中に納めていますね。ところどころ矢代秋雄のピアノコンチェルトと被って聞こえた箇所がいくつかありました。ムラーロ、務川ほかで何度か聴いてきましたが、児玉自身のディスクを含めて、今回の児玉桃のピアノは圧巻の存在感。イヴォンヌ・ロリオの弟子だったそうなので、細かいディクションもそうなのかとは思いますが、今回は一音一音の乱暴にならず、しかし力強いピアノに圧倒されました。
原田はもう350回以上この曲でオンド・マルトノを演奏してきたそう。私ももう何度か聴いています。第1曲や終曲以外は前面になかなか出てこないのですが、コンサートで比較的前方の席で聴くと第2ヴァイオリンやヴィオラなどと一緒に弾いて、あの独特の音色を作っていくのが良く判りました。
高関の指揮は前半はややテンポが速めでしょうか。素直でそれぞれの楽器を聴かせようとして、決してオケを混濁はさせない力量は立派、響くホールでこの曲は案外難しいと思いますが、そこはホームグラウンドのオペラシティホールだけあって良く計算されていたと思います。Tp群がもう少し頑張って欲しいと思うところはあったし、弦の音圧ももう少し欲しいところはありましたが、仕上がりはなかなか良好でした。
この日のMVPは児玉桃、最近のネルソンスBSOでのユジャ・ワンのピアノも素晴らしかったですが、それと並ぶものだったと感じました、では。

