2025年9月7日(日) 14:00 (13:30開場)
【 浜離宮無伴奏シリーズvol.2】 
金川真弓 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

 

《 Program 》
エネスク:幼き頃の印象 Op.28 より第1曲「吟遊詩人」

バツェヴィチ:4つのカプリースより第2番
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124 
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト長調 Op.27-5
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004

 

非常に満足度の高い公演でした。これまでは、コルンコルドやバーバーのコンチェルトで唸らせてくれた金川真弓。今回は無伴奏での真っ向勝負。バラエティに富むランナップで、やはり金川のスタイルにより、曲または小生の好みに合う合わないが出て、その意味でも興味深いものでした。

 

バルトークの無伴奏、曲自体はいつもそこまで没入できないのですが、比較的音幅が広く明るい音色を緊張感高く演奏しているのが、ゴリゴリで鋭角的に演奏する最近多いスタイルとは一線を画していて新鮮。また、イザイは5番という少し変化球、このプログラムであれば、毛色を変えるという意味もあったのでしょう。後半の親しみやすいスタイルが決まると大きな拍手に包まれていました。バッハの高名なパルティータの2番、ヴィブラートを抑制気味ではあるものの、ピンと張った明るい音色で、意図的にアタックを押さえレガート部分を強調、さあ聴けというばかりの音楽とは全くことなる、極めて真面目な演奏。そんな中でも、サラバンドにおける気高さは目を見張るものでした。シャコンヌは情熱をぶつけるタイプが多く、聴衆もそれを求めがちですが、金川のスタイルは不変、それにしても何という音の密度なんでしょう。なかなかスケジュールが合わないのですが、彼女のコンサートは必聴で、日本人女性ヴァイオリニストでは五嶋みどり以来の逸材、これからも楽しみです、では。