【完売御礼】第1003回定期演奏会Bシリーズ
日時:2024年7月4日(木) 19:00開演(18:00開場)
場所:サントリーホール
指揮/ヤクブ・フルシャ
ヴァイオリン/五明佳廉
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB104《ロマンティック》
(コーストヴェット:1878/80年)
仕事の関係で前半のブルッフは聞けず、後半からの参戦。フルシャはこの4番を3種のバージョンでバンベルク響と録音するというかなりマニアックな試みを行っています。今日は第2版のコーストヴェット版、まあほぼハース版ですね。
フルシャはコロナもあり7年振りの都響との共演、来年からはロイヤルオペラの音楽監督にもなり快進撃といったところです。しかしこの日のロマンティックはどうも頂けなかったのです、、、良い指揮者なのに意外な結果に。部分部分で丁寧な音楽作りが効を奏したところもあったのですが、弱音部分は弱音すぎ、アンサンブルの重心が高くどうもコクがないブルックナーになってしまっていました。テンポも急ぎ過ぎて音が拡がらないところが何か所もあり、うーむ、フルシャはどうもブルックナーと相性が良くないのか。上記バンベルク響の録音を聴いてもコクがないのは同様なので、やはりフルシャの解釈なのでしょう。期待していただけに、どうもストレスが残ったコンサートでした、では。