定期公演 2023-2024シーズンBプログラム
第2003回 定期公演 Bプログラム
2024年1月25日(木) 開演 7:00pm [ 開場 6:20pm ]
サントリーホール

 

モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K. 364

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番 変ロ長調 K. 424

から第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」(ヴァイオリン・ヴィオラ アンコール)
ベートーヴェン/交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

 

指揮 トゥガン・ソヒエフ

ヴァイオリン 郷古 廉(N響ゲスト・コンサートマスター)

ヴィオラ 村上淳一郎(N響首席ヴィオラ奏者)

 

ソヒエフがN響との演奏を切望したという英雄、オーソドックススタイルの演奏でありながら、いつものソヒエフのアーティキュレーションの細やかさ、フレーズ毎のうねりやクレッシェンド・デクレッシェンドが際立つもので、第1楽章、第4楽章ではその効果が発揮され聴き応えあるものに。一方、第2楽章の葬送行進曲は定期1日目は好評であったようですが、どうも流れて行き過ぎているように感じられ、意味のある引っ掛かりをこの楽章に求める小生としては不完全燃焼でしたが、全体としては良い出来栄え。オールドファン(B定期は本当におじいさんだらけ)はご満悦の方が多そうでした。

 

前半の弦楽器の協奏交響曲、ゲストコンマスとヴィオラ首席である郷古と村上のソロによる美しい演奏。郷古はスタイリッシュで小気味良く、村上の豊かなヴィオラソロが素晴らしい。オケは丁寧ながら、アタックが強い演奏に馴染んだ耳には、流石に微温的なものに聞こえてしまったのも事実でした、では。