第631回定期演奏会
2023年9月12日〈火〉 サントリーホール
指揮=マリオ・ヴェンツァーゴ
読売日本交響楽団

スクロヴァチェフスキ:交響曲〈生誕100年記念〉(日本初演)ou 
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」WAB104

 

先年ブルックナーの交響曲第3番で清新な演奏を聴かせたヴェンツァーゴ、再びブルックナー、今回は一般的には一番メジャーな第4番ロマンティックの演奏です。

 

前半はスクロヴァ翁の交響曲、あまり面識はないそうですが、ヴェンツァーゴもザールブリュッケンの放送響での指揮する機会が比較的多いらしくつながりはあるとのことです。うーん、悪くはないけど、面白くはないというのが正直な感想。現代曲も頻繁に演奏するヴェンツァーゴ、指揮、どうフレージングを作るのかが、観客からも良く判る指揮でした。

 

メインのブルックナー、諸兄姉が述べられている通り、第3番の演奏に比べると感銘度は落ちるものの、新鮮で好奇心を擽る演奏で大いに楽しめました。ブルックナー演奏は大きなアーチで演奏するタイプと、箱を積み立てるように作るタイプがありますが、ヴェンツァーゴは後者。しかし四角い箱ではなく、まるで筆の入りと抜けがあるような丸みを帯びつつ、テンポが頻繁に揺れ(但し感興によるものではない)独特の世界を作ります。また第3楽章冒頭の弦など時に思い切ったレガートでの演奏で意表を突くところがありました。読響も誠実に良くついてきた演奏だったと思います。それにしても第4楽章のテンポは史上最速では?面白いおじさん、また読響でブルックナーを振って欲しいものです。因みに今年の年末に本日の演奏が放送されるとのこと、覚えていれば見てみようと思います、では。