第1964回 定期公演 Bプログラム
ファビオ・ルイージ首席指揮者就任記念
2022年9月22日(木)開演 7:00pm [ 開場 6:20pm ]
サントリーホール

 

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

バッハ作曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
―第3楽章「ラルゴ」

ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 作品73

指揮 ファビオ・ルイージ
ヴァイオリン ジェームズ・エーネス

 

エーネス、大柄ですが音自体は結構細目でもあり繊細。何か味付けなどはないので、良く言えば素直な音楽、マイナスな意味で言えば全部同じ、とも言えるかと。ルイージの指揮も特に何かある訳でもなく。コロナ禍の秋山N響と諏訪内の演奏の方が余程聴き応えがあったかと思います。

 

ルイージのR.シュトラウス以外の独襖モノはどうかしらむ、とブラームス2番もそこまで期待していなったのですが、一転こちらは聴き応えもあり。特に第2ヴァイオリンとヴィオラの刻みや裏メロの立たせ方は秀逸。また神田のフルートが美しいこと!今井のホルンはウーン、いの一番で立たされていましたが、音入りなどは一寸センスないところも散見して残念。主メロは1stヴァイオリン、チェロの歌が豊かでした。テンポは第1楽章などは速めでしたが、ダ・カーポも行っていました。第2楽章、ここはノリントン・N響の演奏もノンヴィブラートで美しかったことを覚えていますが、今日もホルンを除き美感が上手く出ていました。個性的だったのは第4楽章、テンポのオンオフが極端に切り替わって、ここまで大胆なので他で聞いたことがないかも。最後は畳み掛けるように盛り上げて終わりましたが、全体として秀演だったと感じました。

 

ルイージは次は12月に登場、12月はB定期のみを聴く予定なのですが、ブル2やスコットランド、タイミングが合えば、人民席で聞いてみようかな、、、では。