2021年09月05日(日曜日)14時00分

指揮:山田和樹[正指揮者]
ピアノ:清水和音
合唱:ハルモニア・アンサンブル


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
ホルスト:組曲《惑星》op.32

 

清水和音のラフマニノフが聴きたくて購入。アシュケナージ・N響をバックにした同3番の録音を聴いていたく気に入り、是非コンサートでと思った次第。日本屈指のヴィルトゥオーゾ、この難曲を余裕しゃくしゃくで弾き切ります。音色のパレットは広くなく、ある意味アシュケナージ的とも言えると思いますが、オケに負けない音量で弾き込んでいるという印象です。1楽章の独奏部分は録音そのまま、その力感が素晴らしい。山田和樹の指揮もロシア的なものとは程遠いですが(意図もしていない)、ニュアンス豊か。これは聴き応えありとチケット入手した甲斐がありました。

 

後半は惑星、編成は弦は1stが12弦と割りに小さかったのですが、火星からエンジン全開、意図的に描写として粗くしていたのですが、これが成功していたと思います。金星でのフルートソロの幽玄さ、木星では恰幅よくしつつも、例の中間主題はむしろ控え目でこれが効果的でした。トランペットなどいくつかの箇所で管楽器が粗いところもありましたが、形だけの演奏よりは数十倍良し。最後の女声合唱もセンスあり。

 

この後、池袋西武のデパ地下で夕飯を購入、広島の千福(日本酒)も購入、美味しく一人愚痴を言いながら飲んでいました、では。