双蝶々廓日記 三好屋と須山一刀斎の激突

幕末剣豪伝 島田虎之助

 

双蝶々曲輪日記(曲輪、廓、どちらの表記が正しい?)と言えば、引窓となる訳ですが、今日は三好屋と須山一刀斎の激突を聴きました。大阪の侠客の対立をベースにした話ですが、愛山の大阪弁はなかなかのもの、不自然さがない。関東講談の口調と良いミックスになっていました。敢えて言えば、松屋町筋は「まっちゃまち」と言って欲しかったところ位か。名前が入り繰るので若干流麗さに欠ける部分はあったが、それは些細なこと。田村正和のモノマネ(愛山が!)のまくらから始まりましたが、気持ち良く聴けました。休憩はなしでそのまま、島田虎之介伝へ。この話は存在も知りませんでしたが、典型的な剣豪伝。そう言えば割りに幅広く時代物には興味があるくせに、幕末物はこれまで新選組含め、集中して読んだり聞いたりしたことがないですね、司馬遼太郎くらいのもので。作者によってかなり印象が違うはずなので、少し吟味してから読み始め、調べ始めようかということが頭をよぎりながら聴いていました、では。