日時:2021年3月26日(金) 19時開演(18時開場)
会場:サントリーホール 大ホール
指揮:高関健(常任指揮者)
曲目:モーツァルト/交響曲第31番 ニ長調 「パリ」
   ショスタコーヴィチ/交響曲第8番 ハ短調

 

今日は休暇でしたので、昼間はミューザ川崎まで出張して明日聴く井上・東響のショス6のリハーサルを見学。井上の「通しでやります」の通り、第1楽章から第3楽章まで本気モードで通し練習。そして一寸休憩だったのですが、会社から急な対応の連絡で、直ぐに東海道線で東京へ戻りましたとさ(涙)。細かい指示出しのところを見たかったのですが。

 

所用を済ませてサントリーホールへ。早めの時間に到着したので、最近のお気に入りのアークヒルズのつじた成都担担麵を食しました。ここの四川担担麺は本格的、中国で食べた味と比べて少し洗練されていますが、麻辣具合は◎です(1~5までレベルがありますが、3が丁度良い感じ、辛いのが苦手な方は2でも苦戦かも)。

 

さて、1月の飯守泰次郎のチャイ5の名演(昨日のNHKFMも聴きましたが、第2楽章、第4楽章が素晴らしい。この録音では熱量の伝わり方が半分位だったのが少し残念)がありましたが、3月は元々はヴェルレクの予定でしたが、明暗の対比ということなのか、モーツァルトのパリ交響曲とショスタコの8番となりました。

 

今回の解説でモーツァルトの交響曲で最大規模と、確かに木管は全楽器2本だし、そうなんだと認識した次第。このモーツァルト、やりたいことは指揮振りから分かったものの、モダンオケの演奏としては中途半端な結果に。ヴァイオリンが弦が揃わず、ホルン、Tpは簡単な箇所で外してこちらは若干ズッコケ。最近の熱演で評判がうなぎ上りのシティフィルですが、やはりモーツァルトやハイドンは生の実力がそのまま出るのが恐ろしいですね。指揮ももっとザッハリヒで演奏すれば良かったのでは?

 

後半のショスタコ8番、こちらは素晴らしい演奏でした。各ソロが良いですね、ファゴットの強奏の響きが痛切、コールアングレのソロも秀逸だし、トランペットのソロも〇。最終楽章でチェロ首席の弦が切れて、ソロなどがあるのにと思っていたら、一瞬ゼネラルパウゼで、次席とチェロ交換し、次席はそのまま袖へ。ソロの後には分奏もあるので、急いで戻ってきて間に合いました。この長大な戦争交響曲、大音響で壮大なクレッシェンドが前半中盤後半で3度ありますが、決して荒くはないのに痛切な響き、これは痺れました。長大な第1楽章、下手をすると眠いだけの音楽にも成り兼ねないですが、一本の緊張の糸が確りと張られていました。最後の不思議な音楽での終わり方、、、一筋ではいかないショスタコの真骨頂ですね。終演後は盛大な拍手、高関へのカーテンコールもありました。明日もサントリーでショスタコ(6番)です。

 

席に近くにお母さんが小学生低学年と思しきお子さんを抱っこして聴いておられました。この男の子は大人しく聞いていたのですが、最初に聴く音楽がショス8だとすれば、、、、クラシック嫌いにならないでね(笑)、では。