第3部 三三が正月興行、3部のトリを務める時代となりました。最近三三は正攻法で充実していますね。今日は元犬でした、以前も独演会で聴いたことがありますが、得意ネタですね。この元犬は上方落語が元ネタでしょうか、米朝師匠の話で大昔に聞いたことがあります。

 

女流の柳亭こみち、初めて聞きましたが、これが面白かったのが発見。筍を登場人物を女性に置き換えて、特に嫌味な老女が秀逸(笑)。確かに女流が男性を無理に演じる必要はない訳であって筍のような話は今日の置き換えは非常に良かったと思いました。人気の白酒はなぜか縁のない噺家で毒舌系という以外は今のところ印象はないのが正直なところ、これだけ評判の人なので一度確りと聞いてみたいものです。権太楼は鶴、力量のない噺家であれば、ウルサイだけの話ですが、権太楼が演じると可笑しみと共に味がある、立派な大看板ですね。一朝は毎年正月は幡随院長兵衛なのでしょうか(笑)、今年は昨年よりもキレがあったと思いますが、一朝はふんわりした自由人の印象がありますが、口跡が良い一朝も良いですね。喬太郎は時事ネタでいじりながら爆笑、この人も鉄板ですね。正楽師匠の正統派紙切りの至芸(今日の初天神は美しかった)を堪能した後で三三の元犬で締まりました。昨日はベートーヴェン全曲演奏を聴きながら、何故だか塞いだ気分になったのですが、今日は良い物を観て健全に笑うことができて良かったです、では。