所用があり、鯉昇の途中で日経ホールに到着。年末らしく富籤の話ですが、これはロビーで聞きました。着座して権太楼の二番煎じ。初めて聞いたネタですが、これも夜廻りの話ですが、実に面白い、結構な登場人物数ですが、見事に描き分け名人芸ですな。また下手な川柳のくだりは噴き出してしまいました。権太楼にハズレなしです。
中入り後、一之輔。安定の上手さですが、最近忙しすぎるのか、今日は睨み返しでしたが、いまいちこちらが乗り切れず、一之輔でもこんなことあるんだ、と変な気持ちに、これは多分に私の心持ちに問題があったかも。最後がさん喬の芝浜。上方の人間なので人情噺は余程のものでないと聞いてられず、こそばくなってくるのですが、そこはさん喬、滋味溢れる語り口で心にじんわりと拡がるものがありました。この日は権太楼とさん喬、ベテランの師匠の至芸に触れた日となりました。では。