2018年5月18日(金)午後7時30分開演
コルネリウス・マイスター指揮
クレア・フアンツィ ピアノ
ORF ウィーン放送交響楽団
シューベルト ロザムンデ序曲
カバレフスキー(シューベルトD940原曲)ファンタジア F minor
アンコール シューベルト 連弾曲(?) +マイスター
シューベルト 交響曲8 C minor Great
アンコール カバレフスキー 道化師よる2曲、ベートーヴェン トルコ行進曲(オケ版)
読響と共演しているイメージが強いマイスター、見た目はヒュー・ウルフを中欧化したような印象。今回はウィーン放送響を率いて来海しました。ウィーン放送響と言えば、昔は現代音楽バリバリでORFから借りたNHK FMでの放送を十代では良く聴いていました。ホルヴァート、ピンカス・スタインバーク、ドゥ・ビリーなどが指揮者を務めてきましたが、現在のマイスターは間もなく退任し、後任は米国女性のオルソップだそうです。マイスターは作り上げていくタイプの指揮者のようで、細かく指示を出しているようで、ある意味勢いで押せば良いところも、色々とやろうとするので、険しい道を自ら進んでいるのでしょう。年輪を重ねて大きく育つ可能性がある指揮者と感じましたが、シューベルトのグレイトでは第2楽章でその美質が活きていました。オケは会場が文化会館のように響かないので苦戦していましたが、木管などは大健闘でありました。金管や低弦のアンサンブルはやや緩め、ヴァイオリンの輝きは意外な驚きでした。
フアンツィのピアノによるカバレフスキーの幻想曲、これはシューベルトのD940が原曲となったもの。シューベルトで推すのであれば、正直言えば、さすらい人幻想曲のリスト編曲オケ版を聴きたかったところ。このピアニストは初めて聴きましたが、まずはタッチが繊細で音は余り大きくはないものの、フレーズの作り方が丁寧で上手い、ショパンなどが合うのでしょうね。過度にペダルは使わず、やや地味なこの曲を丁寧に弾いてくれました。アンコールは北京語で紹介し、マイスターと連弾、これが乗りの良い秀演、ソロコンサートも聴いてみたい人ですね(今回上海ではソロ公演はなし)。
オケのアンコールはカバレフスキー繋がりで道化師より2曲、会場の中国人のノリノリで踊っている人もいました。そして最後はなぜかベートーヴェンのトルコ行進曲でした、聴衆が拍手で合わせようとしたのをマイスターが阻止、何か笑えました。では。
