2015年03月16日(月) 19時開演 サントリーホール
7:00p.m. Monday, March 16 Suntory Hall
マレク・ヤノフスキ Marek Janowski
(芸術監督・首席指揮者 / Chefdirigent & Künstlerischer Leiter )
ベルリン放送交響楽団 Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
フランク・ペーター・ツィンマーマン Frank Peter Zimmermann
(ヴァイオリン / Violin)
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
Weber: Overture from "Oberon"
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
(ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン)
Sibelius: Violin Concerto D-minor Op.47
(Violin: Frank Peter Zimmermann)
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ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
Brahms: Symphony No.1 C-minor Op. 68
ブラームス交響曲3番 第3楽章
やっぱりヤノフスキ、やってくれました。
オベロンの序曲から低音ゴリゴリ、キビキビしたザッハリヒな演奏。
弦の音が良い、何だか懐かしい音だけど確り機能性もあり。
後半、ブラームスでの木管は良かったが、
前半はやや弱めな印象があったが、
それよりも弦が立派なので不満はなしです。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲はツィンマーマンのソロ。
冒頭、ノンヴィブラートで、エっという出だし。
そう、ほとんどのヴァイオリニストが結構なヴィブラートをかけるので、
今回は余りに印象が違うので驚きました。
その後はこの難曲のすべての音を聴かせるが如くバリバリ弾くそばで、
ヤノフスキも細かい音も全部表現するぞという姿勢で応戦。
時折オケとソロが乖離するところがありましたが、
緊張感があった協奏曲共演であったのは間違いなし。
第3楽章、ティンパニがやたらゴロゴロ響いていたのは少し笑いました。
アンコールは無伴奏ヴァイオリンソナタ2番からアレグロ。
スゴイ、前回もブラームスの協奏曲の後のバッハが素晴らしかったですが今日も圧倒的。
テクニック、響き、高潔さ、いや~素晴らしい、脱帽。
そしてブラームスの1番。
正直言えば、3番か4番を聴きたかったのですが、
1番も予想以上に内燃の音楽。
ここでも低弦がグングンなって気持ち良い。
知性が先だって楽譜に書かれたフレーズを聴かせたいと
急に弦の音量を下げるところがあったのはご愛嬌。
どうしても聴かせたいんでしょうね、スウロヴァ翁ほどは上手くないけど(笑)。
聴かせどころでも決してタメは作りませんが、
左手で弦やホルンを煽ること!!
オケ全体が渋い音色で熱い音を出してくれました。
コーダは圧巻、気持ち良い。
流石はヤノフスキ、一切笑わないこの人が一瞬笑みを見せたような気がしたのは幻覚か(笑)。
そしてアンコールがブラ3番の第3楽章、チェロの音色が素晴らしい。
前回の来日時の3番の超名演を想い出しました。
あ~、またヤノフスキでブラームスかシューマンを聴きたい!!
18日のブルックナー8番はパスして、この日はインバル・都響のブル4を選択しました。
だってロマンド管との録音があまり良くなかったので。。
全部聴かせたいので、妙に音量を抑える箇所が恣意的に聴こえてしまって。。。。
こんなこと言っていて名演だったらどうしよう・・・気になる。
では。