第859回サントリー定期シリーズ

2015年2月25日(水) 19:00 開演(18:30 開場)
サントリーホール 大ホール

指揮:チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団

マーラー/交響曲第6番

この曲がもつ悲劇的というイメージとは一線を画した演奏。
第1楽章から第2楽章は推進性があり、グイグイ前に出るやり方で、
敢えて言えば意外にあっさり。
東フィルも同日のバッティストーニとのリゴレット組とは別に
マーラーの6番を組んでいるのですから、
ミョンフンとの共演で気合も入っていたのでしょう。
全員が体を使っての熱演。
オケピットでもいつもこのくらいの演奏を期待したいですが・・・・。
傷はいくつかあれども、やる気をみなぎっていればOKです。

第3楽章からガラっと音色が変わりました。
ミョンフン自体は第3楽章を偏愛しているとのこと。
マーラー自身は幸せと名声の絶頂にあった時に作曲された作品なのですが、
何故か漂う将来の漠たる不安。
絶対的な自信とカリスマがあっても何か。。。。

第4楽章のハンマーは2回、小柄の女性が一所懸命に。
オケの音自体は第4楽章が一番密度が濃かったですね。