第1804回 定期公演 Bプログラム
2015年2月18日(水) 開場 6:20pm 開演 7:00pm
サントリーホール

R.シュトラウス/交響詩「ドン・フアン」作品20
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ピョートル・アンデルジェフスキ
NHK交響楽団

まあ、何という壮麗なシュトラウス。
N響がギンギンに鳴っています。

放送以外に録音用にマイクが沢山立っていましたが、
N響とシュトラウスの録音をと言っていたので、
ライブ録音なのでしょうね。

しかし、ドン・ファン、英雄の生涯共に力の籠った演奏で、
パワー溢れるこんなN響も珍しいですね。
それにしても編成が大きいこと!!
デュトワもそうですが、緻密な音楽作りをするのだけれど、
音自体は開放的な音を好む指揮者はN響と合うようですね。
暴れ馬のようなオケだと失敗するでしょうが、日本のオケは現在のところ
ヤルヴィのような指揮者がピッタリなのでしょう。

金管もビシっと決めていましたし、
コンマス(篠崎氏)の難解なソロも上手い、艶やかで驚きました。
録音だから気合が入ったのかな(笑)

どこのレーベルか未だ知りませんが、
これだと購入してみようかと思います。

それとモーツァルトの25番のピアノ協奏曲で、
アンデルジェフスキのピアノでした。
キビキビした演奏、特に第1楽章は愉悦に満ちた演奏でした。
アンデルジェフスキの音はコロコロ系でリズミックですね。
彼の過去の演奏ではディアベリ変奏曲がお気に入りです。
モーツァルトのP協では20番以降が何れも珠曲ですが、
25番は第2楽章、第3楽章のまとまりが他に比べるとイマイチなので
人気は然程ですが、この第1楽章は本当に愛おしいと思います。

今日はN響の新時代入りを確信した演奏会でした。

では。