スーパー・ソリスト meets 新日本フィル
ラデク・バボラーク&新日本フィル
2015年2月13日(金) 時間 開演19:00(開場18:30)
出演 ラデク・バボラーク[ホルン・指揮]
清水和音[ピアノ]
新日本フィルハーモニー交響楽団[管弦楽]
曲目 《第1部/リサイタル》
ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17
シューマン/3つのロマンス 作品94
ブラウン/ホルン・ソナタ
第2部/コンチェルト&指揮》
グリエール/ホルン協奏曲 変ロ長調 作品91
マルティヌー/サンダーボルト P-47
アンコール チャイコフスキー交響曲5番第2楽章 (ホルンフューチャー編曲)
やはり、スゴイ。
超絶的な技術、表現、コントロール。
今日はベルリンフィルなどのソロ奏者などを務め、
サイトウキネンなどにも参加しているホルン奏者バボラークに
焦点をあてたトリフォニーホールの企画コンサートに行ってきました。
前半は清水和音のピアノでリサイタル形式。
寡聞ながらベートーヴェンにホルンソナタがあったとは知りませんでした。
ナチュラルホルンを意識したような作品で、シンプルな構成。
ホルンの古典なのでしょうね。
シューマンの編曲ものを経て、ブラウンのホルンソナタを演奏。
ブラウンはドイツ生まれでイスラエルで活動した作曲家で、
この作品は1961年に生まれました。
作品自体はユダヤ聖歌のテイストを反映したもので、
メロディアスでもあり、これは面白い!
ホルンの作品としてはベートーヴェンやシューマンより聴き応えありです。
カデンツァの超絶技巧もスゴイ!!
アンコールは誰かの子守唄、これも素敵な作品。
後半はグリエールのホルン協奏曲。1951年の作品ですが、メロディーラインが
ハッキリとした明るい作品です。ホルン協奏曲でこれほどの規模(オケの編成、
演奏時間25分前後)は他には聞いたことがないですね。
リズミックで躍動感もある魅力的な協奏曲で、ホルンの機能をフルで発揮できる
秀逸な作品で大変楽しめました。
アシュケーナージ指揮のN響でも演奏していましたっけ?
完璧な演奏で、ここでは指揮も兼ねています。
最後は地元チェコ作品を指揮者として採り上げたいとのことで、
マルティヌーのサンダーボルトという作品。
アメリカの戦闘機を模したリズミックな10分ほどの作品でした。
指揮もやはり管楽器への指示は的確ですね。
そしてアンコールはなんとチャイコフスキー交響曲5番の2楽章。
あの有名なホルンソロであります!
弦とホルンソロに編曲されているもので、なかなかうまい編曲です。
ロシアンなものでは当然ありませんが、やはり上手い。
これだけ上手いと何も言えませんね。
それにしても今日は風が強いこと!!
寒いさむい、早くお酒で暖まらないと!!(笑)
では。