第1801回 定期公演 Bプログラム
2015年1月21日(水) 開場 6:20pm 開演 7:00pm
サントリーホール

リスト/交響詩「レ・プレリュード」
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43*
カセルラ/交響曲 第3番 作品63

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
ピアノ*:アレクサンダー・ロマノフスキー
NHK交響楽団

大変珍しいカセルラの交響曲3番がメインですが、
以前にもノセダは2番を採り上げていましたね。

ワーグナーやストラヴィンスキーなどの影響を受けて
イタリアでもオペラ以外のオーケストラ音楽を、という
音楽活動の中にこのカセルラはいたようです。

音楽はショスタコ+ストラヴィンスキー+マーラーを混在させて
カラフルにした印象(って何だ?)。
細かいリズムの刻みなどはショスタコのようですね。
曲としての面白さは正直低いのですが、
生で一度聴く分には良い経験になりました。
それにしてもノセダは熱い指揮振りでした。

前半ですが、先ずはレ・プレリュード。
N響でのこの曲の演奏というと、サヴァリッシュの大変な名演を想い出します。
あの時のサヴァリッシュは本当に恰好良かった!!
(メインのシューマンの2番も超名演でした!!!)
地に足のついた演奏でN響の太い音も魅力的でありました。

そしてパガニーニ狂詩曲、これはロマノフスキーの演奏です。
何というテクニック、指が長い!!!!
この難曲を余裕綽々に弾き、さらに曲芸になっていないのは大したもの。
音色もいくつも持っており、これはかなりの大器ですね。
機会があればディスクやソロコンサートを聴いてみたいですね。
ノセダもノリノリ、ズパっとキレのある音楽で
ロマノフスキーのピアノとぴったりでした。

アンコールはショパンの革命、生で聴くのは久方振りでしたが、
左手の動きが驚異的、こんな演奏は稀ですね。
うーん、ディスクを探そうかな。

では。