第1789回 定期公演 Aプログラム
2014年9月28日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

モーツァルト/交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

ヘルベルト・ブロムシュテット
NHK交響楽団

モーツァルトの41番は予想通り、誠実はミネラルウォーター、
アルプスの天然水のような演奏でありました。
見事に余計なものは削ぎ落としました、という演奏でした。
同じスタイルの39番の方がブロムシュテットのキャラクターに合っていたかも。

そして休憩後、驚天動地の衝撃波が待ち受けていました。
4番もそうでしたが、この悲愴は破壊力が尋常でない超弩級の演奏でありました。

ロシアの匂いはなく、第1楽章の冒頭がこんなに前にスっと進む演奏は
聞いたことがなく、前半のジュピターと同じスタイルかとふと思いましたが、
N響の音が尋常でなく圧があり、グイグイ迫ってきます。
今日のN響は少々のキズはありますが、そんなことどうでも良いと思える位、
緊張感溢れる素晴らしい演奏でした。
前日のウィーンフィルも良い演奏ではありましたが、
今日のN響に比べると、一回の懸ける迫力というか情念というか全く異なります。
ルーティンではない、本物の演奏でした。

第2楽章の前半が予想通り少しあっさりしていましたが、
それ以外は一瞬の隙もなく、そこにあるのは音楽そのものでありました。
80才台の指揮者の演奏ではありません。

第3楽章の終わったあとのシーンとした超満員のNHKホール、
こんな光景珍しいですね。

ホルン、トランペット、トロンボーン金管も充実、
木管はクラリネットの松本が最高の演奏。
昨日のオッテンザマーより数段上です!!

今月のチャイコフスキーは是非とも一般発売して欲しいですね。
本当に素晴らしいの一言、感動した!!

感動してしまい、その勢いで渋谷のGAP前のキリンで一番搾りを2杯飲んでしまいました。

はは、続いてその勢いで渋谷のタワレコでシューリヒトとモントゥーの
新しくリマスターされたヴァンガード録音を購入しました(笑)。
これがまた素晴らしい演奏、リマスター!

今日は興奮しつつも気分良く寝れそうです。
では。