2014年5月6日(火・祝)午後11時開演

昼の部

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)

   
粂寺弾正 左團次
小原万兵衛 権十郎
小野春風 松 江
腰元巻絹 梅 枝
秦秀太郎 巳之助
腰元若菜 廣 松
錦の前 男 寅
秦民部 秀 調
八剣玄蕃 團 蔵
小野春道 友右衛門

今日は3階席でゆっくり観劇しようと。

左團次の主演、一度観てみたかったんですよね。
昔出版された「俺が噂の左團次だ」という抱腹絶倒の本があるのですが、
そこでもこの毛抜で襲名興行を行ったことが記載されていました。

声が通る通る、舞台での存在感は流石。
やや膝や腰が危なくなってきている感じはありますが、
逆に間の取り方などはよりうまくなっていますね。
若衆や腰元を口説くところのコミカルさなども〇。

團蔵の悪役、はまりですな~。
秀調の声、キャラは目立たないですけど最近嵌っています。

孫の男寅が錦の前で女形、
かなり固い演技ですが、色々挑戦して欲しいものです。
どうせなら男女蔵も出れば良かったのに(笑)


二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

   
武蔵坊弁慶 海老蔵
富樫左衛門 菊之助
亀井六郎 亀三郎
片岡八郎 亀 寿
駿河次郎 萬太郎
常陸坊海尊 市 蔵
源義経 芝 雀

これは怒られそうですが、勧進帳ってあんまり好きではないんです。
なんでだろう。

今日は芝雀が良い義経を見せてくれました。
菊之助の声は良いですね~。
右之助が後見という豪華さ。
海老蔵、こういう演目では流石強いです。

新皿屋舗月雨暈

三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

 
魚屋宗五郎 菊五郎
女房おはま 時 蔵
磯部主計之助 錦之助
召使おなぎ 梅 枝
茶屋娘おしげ 尾上右近
小奴三吉 橘太郎
菊茶屋女房おみつ 萬次郎
父太兵衛 團 蔵
浦戸十左衛門 左團次

菊五郎劇団、お得意の宗五郎。
人の好い宗五郎が妹が無実の罪でお手打ちになったことから
断っていたお酒を飲み、飲まれ自分を失って
磯部主計之助屋敷に乗り込み言いたい放題、
やがて酔いが覚め、家老の浦戸や主君主計之助の慈愛にも助けられ
めでたしめでたしとなる、人情味あふれる作品です。

今日は幹部昇進した橘太郎がいつもながら通る良い声でした。
この人、浜松屋番頭という超持ち役がありますが、
世話物、町人役は良く似合います。

そして菊五郎、恰幅は良すぎますが(笑)、
流石は間の取り方や動きが上手い。
台詞廻しは流石です。

その他、音羽屋・萬屋・橘屋の連合軍で息の合った芝居を堪能しました。
良い気持ちで帰宅することができました。

では。