日時:2014年3月8日(土)14:00開演(13:20開場)
場所:東京芸術劇場

指揮:エリアフ・インバル
ソプラノ:澤畑恵美、大隅智佳子、森麻季
メゾソプラノ:竹本節子、中島郁子
テノール:福井敬
バリトン:河野克典
バス:久保和範
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
東京都交響楽団

苦手な千人交響曲、インバルなので聴きに行って参りました。
一部は誇大妄想、二部は精神的に不安定な人の内省的な解放要求。
いつ聞いてもその印象は変わりませんが、さすがはインバル。
この曲を熱血漢が指揮するとこちらが引いてしまうのですが、
知的で内燃的なインバルの指揮は本当に素晴らしいのであります。

都響、透明感も力感もあり充実した響き。
いつもに比べるとやや粗さもあったかもしれませんが、
この曲を大人しく演奏してもね・・・。

ミュンヘン万博での上演を想定した作品ですが、
一部は(プログラムにも記載がありましたが)マイスタージンガー前奏曲の
ような壮大さがありますが、二部を考えると
崇高な、というよりは愛する人に救済されるというかなり内省的、
あるいは個人的な心情面にスポットがあてられているような気がします。

やはりというか、小生も含めて聴衆受けは抜群で拍手も盛大です。

ソロは大隅、森、福井が流石の歌唱。
声の通りが全く違いますね。
それ以外のソロは美質はあるもののどうしてもオケに埋もれてしまいがちです。

今年はノット東響も川崎でこの曲を演奏するそうです。
どうしようかな~、と思いつつやはりキナ愛と思います。

では。