- モーツァルト作曲 / 交響曲第39番変ホ長調 K.543
- シューマン作曲(ショスタコーヴィチ編) / チェロ協奏曲イ短調 op.129
- ショスタコーヴィチ作曲 / 交響詩『十月革命』 op.131
- 指揮:ヒュー・ウルフ
- チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ
- 新日本フィルハーモニー交響楽団
2010年2月6日(土) すみだトリフォニーホール
この日は会社の先輩で音楽好きの方から誘われてこのコンサートに。
まあ、かなり珍しいレパートリーですね。
ショスタコ関連の2曲は今後死ぬまでに聴く機会があるのかしら?
ショスタコのソ連時代の西側の音楽界からは体制への迎合音楽と批判されたり
シューマンの魅力を減退させたとか散々な評価だった作品。
これとモーツァルトの交響曲で最もアポロ的な作品と言える39番との組み合わせ。
ウルフは80年代にセントポール室内管弦楽団の主席として活躍していました。
テルデックに比較的多くの録音が残っていると思います。
派手さはないけど、音圧の高い密集した音響を作り出す人だなという印象でしたが、
今回の演奏会でもその印象は変わりません。
39番は優等生の演奏。
悪くはなく、終楽章の快活さはなかなかのものでしたが、
残念ながらそれ以上のものは感じられず。
第3楽章は真面目過ぎて面白くなく残念。
休憩後のシューマンのチェロ協奏曲はロストロがショスタコに依頼した作品。
ヴァシリエヴァは初めて聴きますが、スレンダーだけれども
大柄の人で腕の長さがスゴイ。チェロが小さく見えました。
チェロの鳴りっぷりはもう少し欲しいと思いましたが、
なかなかの実力者でしり上がりに調子を上げてきました。
編曲はショスタコ節全開で木管の使い方やフレーズ終わりの弦楽器の強奏など
全面的にショスタコになっていて、かなり笑えました。
私はこれ大好きですが、シューマンファンは怒るでしょうね~。
ロストロの録音が残っているそうなのでいつか探してみようと思います。
アンコールはバッハの無伴奏から・・・(あれはジークだと思うのですが正確には判りません。)
そしてメインの十月革命。
最初先輩に誘われた時はてっきり交響曲2番かと思ったのですが、
こちらは1967年初演の交響詩。
3管の大編成です。
明らかに10番~12番のモチーフを使った曲で、
暗から明へと抜けていく10月革命肯定の所謂社会主義リアリズムの典型作品。。。
でも、モチーフの使い方などを検証すればそんな単純な作品ではないのでしょうね。
しかし判り易い曲で、初演でこれを聴くと賞賛してしまうのも頷けます。
(7番からの引用もあったと思うのですが、空耳かな?)
事実この日の演奏でも小生面白く聴けましたし、時間もあっと言う間でした(20分程度)。
会場もこの曲では大盛り上がりです。
作品の背景なんて知らなくても十分面白い曲だと思います。
が、歴史的経緯を踏まれればそんなに頻繁に演奏されることはないのでしょう。
所謂ゲンダイオンガクを聴かされるなら、私は絶対にこちらを採ります。
予想外に楽しめた演奏会でした。