サントリーホール

Pブロック


ブラームス 交響曲2 ニ長調

チャイコフスキー 交響曲5 ホ短調

<アンコール>

シベリウス     悲しきワルツ

J・シュトラウス  ポルカ 憂いもなく


近年は2年毎に来日しているヤンソンス・バイエルン放送響。

いつも有名重量曲を中心に3プログラム前後を東京で披露してくれます。

だいたい2プログラム位、安い席で聞きに行くのですが、

満足度の高いコンサートになっています。

ヤンソンス自体はコンセルトヘボウとも2年毎に来日していますが、

私自身はジャパンアーツの会員なのでどうしてもバイエルン放送響中心になります。

マーラー5番、ショスタコ5番、火の鳥、チャイ4など非常に高いレベルの演奏でした。

(マーラー5番、ショスタコ5は発売されているCDはダメですが・・・・・。)


今日のブラ2は2,3年前にもACOと演奏した記憶があります。

それにしても見事なブラームスでした。

ヤンソンスの解釈はいつもオーソドックスなものですが、

細かいところで強弱をつけたり、意外にもピアニッシモが極めて繊細なのです。

今日のブラームスはオケがひとつの楽器として見事な鳴り方をしてました。

ベルリンのようなソリスト(と思っている人達)が好き勝手に演奏するのとは明らかに違うのです。

これこそオケを聴く醍醐味。

時間的には45分弱というところですから、少し速めのテンポでしょうか。

第2楽章、第4楽章はこれまで生で聴いた中では最高の出来栄えでした。

特に第2楽章でppの弦に支えられながら、ホルン・オーボエ・フルートとソロが

渡っていく辺りは、ゾクっとしました。

それにいくらフォルテシモになっても、全く煩くなく木管のアンサンブルも

明確に聞こえてきます。

これでなくては!!


後半のチャイ5は第1楽章はやや前のめりになりアインザッツも結構乱れましたが、

第2楽章は兎に角美しい!!

ホルンソロが見事で、オーボエ、ファゴットなどのソロも最高水準でした。

ここでもヤンソンスのピアニシモのコントロールが見事。

第3楽章はチョット細かくやりすぎた感がありましたが、

第4楽章は気合いとバランスが調和した素晴らしい演奏。

当然のことながらラストは最高潮に盛り上がりました。

今日は観客も素晴らしく、各楽章も音が鳴り終わるまで静かにして

会場に緊張感が保たれていました。


これだけの演奏であれば、アンコールの2曲は不要だったかも・・・・。

ヤンソンスのアンコール曲はいつもオスロフィルと録ったアンコール集のCDの曲目ですね(笑)。


それにしても今日のブラ2とチャイ5の第2楽章は素晴らしかった!!

2011年もこのコンピで来日してくれることを祈っています!!!