4/29(水・祝) 14時開演 サントリーホール
2:00p.m., Wednesday, April 29 at Suntory Hall
リヒャルト・シュトラウスの交響詩
「ドン・ファン」 R.Strauss: "Don Juan" op.20
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 R.Strauss: "Till Eulenspiegels lustige Streiche"op.28
「英雄の生涯」 R.Strauss: "Ein Heldenleben" op.40

[出演]

指揮:ファビオ・ルイジ (音楽総監督・首席指揮)
(Dirigent: Fabio Luisi, Generalmusikdirektor, Chefdirigent)

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 (Staatskapelle Dresden)


最近、会社では休日出勤禁止令が出てしまって、

よほどの事情がないと出勤できなくなってしまいました。

休日に仕事するのは好きじゃないですが、

仕事が溜まって追い込まれるのはもっと嫌なので、

本当は今日も午前中は出社して、午後からコンサートに行きたかったのですが・・・・。


9時頃まで寝ていて、そこから塚田努という人の「だから山谷はやめられねえ」という

ルポタージュを読んで、蛭子さん、太川陽介、根本律子の路線バスの旅番組を

ボーっと見て、12時50分になったのでサントリーホールに向かいました。

今日は天気が良くて暑い位でした。

(ちなみに旅番組は殆どみないのですが、この路線バスシリーズだけは

 好きで良く見ています。蛭子さんが面白い!)


客入りは8割弱というところでしょうか。

今日はP席(オルガン下)の最上部7列。

コンチェルトがなければ、結構良いんですよね、このP席。

何ていうのはケチった言い訳でしょうかね。


最初のドン・ファン、まあ何て素晴らしいオケの音。

派手ではない艶やかさ、木管の美しさ、金管の渋い音。

弦の分厚さ最高です。

早めのテンポでグイグイ押して行きますが、

物足りないことはなく、どんどん引き込まれました。

ドン・ファンでここまで素晴らしいと感じたのは、

シノーポリ・ウィーンフィル以来です。

(あの時の後半プロの巨人は全然面白くなかった!!)


続いてのティルは最初は純音楽的演奏過ぎてあんまり面白くないかな、と思いましたが、

途中からノリが良くなり、処刑から回顧の場面などはジーンと感動してしまいました。

ドレスデンは力のない指揮者がくると、途端にダメな演奏をしてしまいますが、

流石ルイージとは相性も良く本当に素晴らしい演奏です。

ルイージはブルックナーやモーツァルトのシンフォニーはダメですが、

R.シュトラウスは最高ですね。

(オペラはオールマイティ!)


メインプロの英雄の生涯。

前半よりは少し落ちますが、やはりかなりの高水準の演奏。

オリジナル版で最後が静かに終わります。

トロンボーンが強奏しても、ちゃんと他の楽器の音が聞こえてくるところは流石です。

ティルでもそうでしたが、クリラネットパートの上手いこと!

私も昔少しかじっていたので、余計に感心してしまいました。


盛大な拍手の後は、アンコールでオベロン序曲。

ドレスデンですから、やはりウェーバーなのですね。

勝手にばら騎士のワルツとかかな、なんて想像していたのですが外れました。


いや~、満足度の高い演奏でした。

因みに5月1日(金)のツァラとアルプスも行く予定です。