8月11日(日)夜の部 鈴本演芸場

 

鈴本恒例のお盆興行、ずらりと並んだ実力者、毎年はハズレなし、おもろいですね。正月興行よりもこちらの方が充実しています。

 

きく麿の飄々とした新作歯んでれら、一之輔の気風の良い更泥、三三・つる→喬太郎・ウルトラのつるのリレー、つるも織り込んだ上方ベテラン新治・宇治の紫船(ややもつれがあったものの上手い、至芸)、次から次へと繰り出される寄席の一番上のものを見せて貰いました。

 

そしてじっくりとさん喬の心眼、人間の奥底にある心理にある希望や浅はかさを物語に話させる、確りと聞かせて貰いました。そして権太楼の文七元結、まくらなしにさっと入って、世話物のの江戸の世界が拡がり、この人は親方のような人の描写がリアルで歌舞伎が目の前で展開されているよう、歌舞伎よりも最終部でほろっとさせられますね。この興行だけは外せない、来年も楽しみに、では。