設備調整のため停止していた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、28万キロワット)は23日午後5時57分、予定より約7時間遅れて原子炉を再起動した。28日までの試験運転に使う仮設計器などが不調で、気圧が低下した気象条件も影響した。日本原子力研究開発機構は、試験工程に影響はないとしている。

 仮設の計器は、原子炉の中性子モニターから信号を受け、炉心の反応度を測定するもの。22日夜に中央制御室に設置したが、信号を入力する全5回線中4回線が動かなくなった。今後は残る1回線だけで測定する。

 また、もんじゅでは22日午後8時46分、1次系ナトリウム主循環ポンプ3台のうち1台の出力制御装置について異常を示す警報が出た。23日午後3時には原子炉補助建物屋上にある「ナトリウム・水反応生成物収納設備」内の酸素濃度が高いとの警報も出た。原子力機構は、いずれも一過性で問題はないとしている。【酒造唯】

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