この広い世界を見渡してみても「Real Me」を明確に表現できる人はそうそういないと思います。

 

自分が何者で、何を求め、何を愛し、何を捨て、何を拾い、何に心を動かされ、何に傷つけられるのか、それが恒常的なものなのか、突発的なものなのか。

 

「MMM」

いいコンテンツでしたよね。

 

 

RMとの答え合わせ

 

 

きっと多くのファンがそう思ったことだと思います。

 

もちろん私も例に漏れず、何度も繰り返し見ました。

 

そして、あの会食の時、私が書いたブログを遡ってみたんです。(2022.6.23)

 

そこで私はナムジュンの数々の発言にショックを受け、「生きる意味」について語った彼に「生きていて欲しい」と書いていました。

 

ご存知の通りあの頃の私はガチのどん底にいたわけで、だからこんなことを書いてしまったんだと思うのですが、「MMM」を見て「rpwp」を聞いて、少しホッとした気持ちでいます。

 

それは楽曲に載せて気持ちを吐き出せていたから、でもありますが、ナムジュンが自分自身を「Wrong Person」であると言えたことと、ジミンに2025年以降のプレッシャーについて聞かれ「大丈夫じゃない」と答えていたことが理由です。

 

その「間違った人」は自分だと言った時のジミンの顔が印象的です。

今までナムジュンがそんな風に言ったことがなかったからでしょうか。

なんとも複雑な表情をしてましたね。

 

どうでもいい話ですが、最近OSTのテヒョンの歌が聴きたくて再度「その年私たちは」を見直していたんです。(ふと流れるテヒョンの声が最高)

 

この中で私が共感しながら見たのは主人公が1人全てを抱え込み「辛かった」の一言を恋人にも言えなかったことでいろんなものを手放すことになり、孤独に苛まれる部分。

 

恋人がいくら寄り添っても、いくら優しい言葉を掛けても、たったその一言が言えないが為に大切なものを手放し、大切な人を傷つけてしまう。

 

ジミンがあの時、ナムジュンが離れていった時、聞くことができなかった、何も言ってくれなかった、と言っていたのを聞いて、驚くとともにこの主人公の姿と重なったのです。

 

誰から見ても辛そうなのに、本人はそれを認めないし、隠そうとしている。

ジミンも同じ経験をしたと言っていましたね。

周りはみんな知っていたと。

 

そしてその時、何もすることができなかった。

チームであり家族同様でありながらも、何も言わずただただ苦しんで離れていくしかなかったリーダーに何も出来なかった側もきっと苦しかったと思う。

 

話してあげたいことも、聞いてあげたいことも、きっと力になってあげることだって出来たはずなのに、相手が心を閉ざしていては何も出来ない。

 

だからこうして話してくれるようになった今、ジミンがナムジュンに掛けた言葉はどれもこれも優しさと尊敬に溢れていて、私は胸がいっぱいになった。

 

特に印象的だったのは「わかります」という言葉。

 

ジミンにとってこれがきっとずっとずっと言いたかったんだと思う。

 

改めて防弾少年団がすごいなぁ、って思うのは、それを今まで言わずに来ていること。

 

苦しんでいても、離れていってしまっても、それを信じて待つことができて、その決断を支持する覚悟ができているんだなぁ、って思って。

 

それをする方もすごいけれど、それをさせる方もすごくて。

 

ナムジュンにはメンバーにそれをさせるだけの圧倒的な献身的実績があって、もし仮にナムジュンが防弾少年団を辞めると言っても、受け入れるんじゃないのか、って思えるくらいの感謝と信頼があるように思った。

 

ジミンは言ってましたよね、もっと悩んでいい、って。

心ゆくまで思い迷って欲しい、って。

 

何も言わずに一旦防弾少年団を手放したリーダーに、同じように思い悩んでいたはずのメンバーが待つことを選択した。

 

それも全員が。

 

ユンギがジミンのFACE製作期のおかしくなっていく様を見守っていたように。

 

チャプター2ってなんなんだろう、とずっと考えていたけれど、この「MMM」のやり取りを見てわかったような気がする。

 

それは防弾少年団がみんなのことをみんなで解決していたチャプターが終わったんだな、ってこと。

 

小さな舟だったからこそ、どんなトラブルも全員が共有して、全員で協力して、全員が譲り合って、最適解を捻り出し、それを献身的に守り続けることでチームとして大きくなった。

 

全員が全員で全員を守っていたんだと思う。

そうじゃなきゃ、あの荒波を乗り越えることは出来なかったのだから。

 

自分のことは顧みず、とにかくチームの為に、バンタンの為にしてきたこと。

 

目を瞑って真っ直ぐ前だけを向いてがむしゃらに走って、自分ではなくチームの為に生きてきたからこそ、最初は想像もしなかった高さにまで上り詰め、大きすぎると思っていた目標も達成した。

 

その中で様々な経験をし、それぞれが成長の過程を経てふと目を開け自分自身のこれからに想いを巡らせた時、迷いや戸惑いが生まれたのだと思う。

 

けれどそれは自分自身の話。

 

それはチームみんなで解決することじゃないし、解決できることじゃない。

 

濃淡はあってもきっとナムジュンだけでなく全員がその想いを持ったんだろうと思う。

 

その本質はそれぞれであっても、その苦しさは全員が理解できるところなんじゃないでしょうか。

 

「僕たちにしかわからないことがある」

 

確か会食の時にそんなことを言っていましたよね。

 

だから、ジミンのあの「心ゆくまで思い悩んで欲しい」というセリフになったのかもなぁ。

 

私は音楽に詳しいわけじゃないし、なんの知識もないけれど、個人的に感じたのは「Indigo」は青年キムナムジュンの告白で、「rpwp」は防弾少年団のリーダーRMとしての思いの丈であるように思う。

 

少し前ならRMとしては書けなかった表現なんじゃないか、って思うから。

 

外交官でもないし、代弁者でもないし、知識人でも、人権活動家でもない、HYBEの大株主でも、世界に名を轟かせたポップスターでも、なんなら防弾少年団でもない、1人のアーティスト。

 

だからこれらの音楽について、過去の発言や功績に照らし合わせたり、して欲しくない。

 

人生は地続きで繋がっている。

けれど全ての過去を背負い込みながら生きていくのは本当に辛い。

 

ましてやその一言で多くの人に影響が出てしまう立場の人ならば尚更だと思う。

 

人は間違う。

 

自分自身を振り返ってみても間違ってばかりのはず。

 

そして、人は繕う。

 

正しい人であろうと、善き人であろうと、好かれようと。

 

そう努力することは必要なことだけれど、行き過ぎれば混乱を生じさせる。

 

誰にとって正しいのか?

誰にとって善い人なのか?

誰に好かれたいのか?

 

そうしているうちに、本当の自分がわからなくなる。

 

私だってそうだから。

 

いつだって「Lost」してるし

いつだって「Real Me」との狭間でなんとかやっている。

 

アホちゃうか!と簡単に言える私ですらその狭間で苦しむ時があるのに、それすら言うことが出来なかった彼らが、これからのチャプター2ではその苦しさを吐き出せるようになるはずだと思っている。

それが自分を守ることだと思うから。

 

 

2年前の会食の時のブログを読み返していたら、私はこんなことを書いていた。

 

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彼らの求める幸せが何なのか、自分で考え、自分で決めた道がどのようなものなのか、そこに良いも悪いもなく、興味があるのだ。

 

私がこんなにも好きになった人たちが、この先どんな大人になっていくのか、どんな表現者になるのか、どんな仕事を選び、どんな人生を送るのかを見届けたいし、どんな選択をしても、幸せであって欲しい。

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今もこの想いは変わっていない。

 

いよいよFESTAのお知らせが来て、やっとウリソクジンが帰って来ますね。

 

全員揃うまであと約1年。

 

それまでも、そのあとも、彼らがどんな選択をしても幸せであって欲しいです。

 

そして彼らを愛する、彼らが愛してくれる、アミたちも幸せでいなきゃね。