次の日、この辺りで地域猫活動をしている代表のSさんが訪ねてきた。
昨日「ミルを飼い猫にします」宣言してから、Yさんが偶然Sさんにばったり会ったのだそうだ。
だから、ミルを飼い猫にする事を話して、それを聞いたSさんが我が家を訪ねてきたのだった。

手には地域猫のパンフレットと手術のチケットを持っていた。
Sさんは、
「手術のチケットの期限が明日までなんだけど、明日行ける?」
と聞いてきた。
そんな急に行けない。明日はそれに用事がある。
どっちみち、地域猫にはしないことにしたのでチケットは使いたくない。
丁寧にお断りをした。
Sさんは了解し、私に地域猫活動のパンフレットと「地域猫活動登録証」を手渡した。

地域猫活動登録証・・・

地域猫活動登録証には
「上記の者は地域猫活動ボランティアであることを証明します」
と書かれている。
野良猫を地域猫に申請したら、その猫の世話をしている人は自動的に「地域猫活動ボランティア」に登録されてしまうようだ。
・・・地域猫活動に疑問を持っている自分が地域猫活動ボランティアとして登録されてしまった・・・。何だか納得がいかなかったが、申請した後に飼い猫にすることを決めたので仕方がない。

その後Sさんは私に地域猫活動をすることになったきっかけを話してくれた。

Sさんも初めは猫を1匹飼っていただけだった。
ある日、迷いこんできた野良猫を保護した。
その猫を飼い始めたのをきっかけに今では保護したのら猫を含め4匹飼っているそうだ。
2年ほど前にはのら猫が産んだ4匹の子猫を飼ってくれる家を探し、全員無事にもらわれていった。
母猫はSさんが保護し、避妊手術をして今は飼っているそうだ。
Sさんは、自分がまさかこんなに猫を飼うようになるとは思わなかった、と話していた。
ただ単に「かわいそうだから」と保護しているわけではないのでSさんには好感が持てた。
私は野良猫が「かわいそう」だなどと思わない。
外の生活はリスクはあるが自由に広い外の世界で生きていた方が猫にとってはいいのではないかと思う・・・
実際ミルも外の方がのびのびしている。
木に登ったり鳥や虫を追いかけたり・・・
でもなぁ・・・ミルにとっては外が良いだろうが人間にとっては室内飼いがやっぱり良いのだと思う。
Sさんの猫たちも2匹は完全室内飼いで、もう2匹は出入り自由にしている猫なんだそうだ。
出入り自由だった猫を、少しずつ完全室内飼いにした猫もいるそうだ。
これまで保護した猫で2匹は交通事故でなくなっている。
我が家の前の道路は近所の方しか通らない道路なのでそれほど心配はないのだが、やはり交通事故は心配だ。

ミルもだんだんと当たり前に家に入るようになっていた。
ご飯を食べに帰って来てすぐにまた外に出る時もあるがそのまま家の中で寝てしまう時もあった。
夜は相変わらず外の箱で寝ていた。

完全室内飼いにするべきか、出入り自由猫にするべきか迷っている。
このあまり触らせてくれないミルを、今から完全室内飼いにする自信がなかった。出来る自信もなかった。
それでも家の中で過ごすことにも慣れるよう進めていった。
去勢手術の予約も早くしなくちゃ・・・

家の中でくつろぐミル♪可愛くて撫でたいが撫でれない。
少しでも触ろうとしようものなら、爪をたてた手がとぶか、噛みつかれる。