久しぶりの海外レース!
2019年にSkyrunner World Seriesの年間優勝を決めたLimone Extreme以来だから1年8ヶ月ぶり。

今回出場したのは、オーストリア🇦🇹のチロル地方にあるWilder Kaiserという山塊を舞台とする、「KaiserKrone Skyrace」。
スカイランニング世界選手権前にヨーロッパのレースを挟みたいと考えていて、Zegamaが中止になり、レースを探していたところ、急遽Skyrunner World Seriesの一戦としてアナウンスされタイミングも良かったのでエントリー。
今回の目的はヨーロッパのサーフェスや気候、大会の雰囲気に慣らすのが第一。練習の一環として考えていたので特に調整するわけでもなく、おかげでスタート直後から体が動かなくて完走目的に切り替えようかと思ったほど😅
レース中の話はまた後ほど。

この椅子に座る資格はなかった…

二年前とはいえ同シリーズ戦で優勝してることもあり、会場では今までで一番声をかけられ写真を撮ったり話をしたりしたんじゃないかな。
大会前日にオープンセレモニーでゼッケンを受け取る。会場には陰性証明を提出した人しか入ることは許されず、屋外なのでマスクする人は誰もおらず。

今回の強敵となるのは僕が優勝したLimone Extremeで3位、2018年トレイルランニング世界選手権3位のChristian Mathys🇨🇭と山岳スキーでキリアンとチームメイトのJakob Herrmann🇦🇹。

大会当日。
天候は曇り。山の中腹から雲がかかって山頂は見えない。予報は晴れなので山の上は晴れてるかもしれない。
スタート時刻の8:30。
荷物検査が長引いて時間通りにスタートしない。
こういうのも久しぶりだな。
とはいえ予定時刻の4分遅れぐらいで号砲。
初めてのドイツ語圏でのレースだったのでカウントダウンが全く分からず…😂

大会Facebookより

スタートしてしばらくは緩い登り。着いてくのがやっと。徐々に後退。
3km地点くらいで先頭の二人とは約30秒差。
ふくらはぎも太もももパンパン。動きも力まかせ。序盤の序盤だし焦ることはないと言い聞かせるも得意な登り、しかも初っぱなから離されてはさすがにメンタルきつい…ここで冒頭に戻り、完走できればいいかなぁと思ったほどキツかった。
4.8kmの最初のエイドに着く頃に後ろから先頭にいたはずの選手が。ロストしたのか。

写真買ったよ

向こうは必死で挽回しようとしんどそう。
先頭に立ったことだし、後ろもきつそうだし、メンタル回復。斜度が急になり、相変わらず動きは悪いけど後ろは離れてくからようやく気持ちに余裕ができた。
最初の一山をトップで通過。ここからテクニカルな下り。小石がコロコロし滑りやすい。
大きな岩もガラガラしている。
苦戦してるうちにChrstianに颯爽と抜かれる。
一瞬で見えなくなってしまった。
まだ急登待ってるし、そこで追いつこう。
最後の登りの前のエイドではトップと3分差。
いつもならいけた。
ただ今回は1km以上続く絶壁のワイヤーロープ登り。走れるどころではない。
ここの映像なり写真見てほしいのにない(泣)
結局最後の山頂では先頭との差は変わらず(むしろ広がった?)、ダウンヒルへ。
直後Jakobにパスされる。
3位は死守しないとだなぁと下ってると前に二人が!
必死で追いかけて追いついて気づいた。
あ、違うカテゴリーのトップだ。
そのまま彼らにペーサーしてもらうような形でゴール。2位。あれ?Jakobどこいった?
どうやら最後の最後にコースミスしたらしい。
棚ぼた準優勝。運も実力の内ってね。優勝はできなかったけど。
最後のダウンヒルでどうやらChristianとの差は1分詰まったようだ。上出来。
スタート後はどうなるかと思ったけど、コンディション良くないなかでこのレース内容はまずまずかな。

これは僕のスマホでスタッフに撮ってもらったよ

今回の目的は達成できたし、勝つべき大会は2週間後の世界選手権。あとは体を仕上げていくだけ!

大会ハイライト動画、2本あります🙌