私も独身で、今のところ結婚の予定もない。
きょうだいも独身で、我が家の血筋は私たちで途絶えます。
幸い親戚が多く、いとこの子供世代もそろそろ結婚しはじめているので、うちが途絶えても、まあ問題ないだろうって感じです。
あとは頼んだ。
さて、親がひとりおりまして、通院はしていますが、年齢にしてはとても元気です。
年相応の物忘れや勘違いはありますが、認知症ではないです。
この点はほんとうに感謝しています。
親が健康かそうじゃないかで、中年娘の世界は変わってしまいます。
『ルポ 介護独身』(山村 基毅 新潮新書 2014)読みました。
まったく人ごとじゃないですよね。
独身の人が親などの介護をしているいろんなケースが当事者のインタビューを基に掲載されています。
ずっと独身の人もいれば、バツイチの人もいます。
両親ともに介護が必要とか、もうひとりでどうこうできるわけがない。
施設にいれられたらいいけど、お金もかかるし、そもそも施設があいてないというケースもあります。
なにより、介護者本人が入りたくない、家に帰りたい、というパターンもある。
本の後半に「施設に行きたくないのは男性のほうが多い」という統計がある、という記載があるのですが、まあ、男性はそうだろうね。
今、介護を受ける立場の60代以上の男性は家事や家庭のことなんかやってこなくて、施設だろうが家庭だろうが、サービス受けられる側だもんね。
だったら、慣れた家のほうがいいだろうしね。
女性は「自分が家にいたら、誰かを犠牲にいなくちゃいけない」ってわかってるんだろうね。
ここらへんも、男女の差、というか、家庭のことをしてない人としてきた人の意識の差を感じました。
私にもきっといつか降りかかってくる介護問題。
手続きや現在のシステムのことも説明があって、その部分は本当にためになりました。
自分ごととして受け止められました。
あと15年くらいしたら「介護してくれる人がいない人たち」という本が出るんじゃないかな?
私もそうなるでしょう。
独身、こなし。
できればコロッと死にたいです。