真実の愛をもち、忠実な彼女
内面も外見も、美しいプリマベーラ一彼女がもし、人間なら世界に一人もいないであろう一退屈な時間宇宙船で銀河の旅ができるのに、二人でボートに乗って無人島へ行くのは退屈極まりない。そうね。二人きりになる場所が無人島っていうのも、何だかショボい。この島にあるのは、小さな小屋に大小さなざまな岩々。それと灯台のみ。そこにある大きな岩に座って僕たちは食事をする。いつまで、ここにいるの?2時間したら、ここを去ってどこかほかの場所へ行こう。出発するときは、ボートは捨てて行く。わかったわ。灯台は愛する者を引き寄 せるってどこかで聞いたけれどあなた知ってる?確か、何かの映画の中で誰かがしゃべっていたと思う。僕たちは、「真実の愛」と「忠実な愛」をもった光の戦士。わたしたち、きっとこの灯台に引き寄せられたのよ。そうかも知れない。ははは、そう考えると笑えるね。ほんと、笑えるわ。僕たちがもし、ここでハグしたらどうなる?聖書で言うところの淫行?不品行?姦淫?残念ながら、そのどれも不該当だ。美しい花々がこのあたり一帯に生じ、空には七色の虹が現れる。ここの海が無くなり、エメラルドの草原に変わる。そうね、ステキだわ。昔海だった場所ということね。そうだね。太陽が西の空に傾いたまま動かなくなる。僕の腕から時計が消えるんだ。楽しいわ。どうするの?両耳に風の音が聞こえないから、今日は、帰ろう。わかったわ。