まぶたの手術は午後からでした。
お昼ご飯は軽く済ませてクリニックへ。
抗生物質を出されたのを飲み
瞼に麻酔の注射を打つ前の
注射針の痛みを和らげる麻酔のテープが
瞼に貼られ手術の開始時間を待ちます。
手術中のBGMを何がいいか聞かれました。
何がありますか?って聞くと
ジャズでもK-POPでも
いろんなジャンル何でもよいみたいでしたが
昭和の歌謡曲で(笑)
診察の時もそうですが
お化粧は無しのすっぴんで。
もし血が付く場合があるかもしれないので
汚れてもいい服というので気楽な服装で。
いよいよ手術室に呼ばれ
ベッドに横になり始まりです。
瞼に麻酔の注射が打たれ静かに待ちます。
かすかに聞こえる昭和の歌謡曲。
歯科以外では初めての局所麻酔。
初めての手術。
すると
確かに緊張はピークに達していましたが
緊張とは別の感じで心臓がドキドキしだして
おかしな具合になったので
具合が…って聞くと
それは麻酔薬の中にそうなる成分が
入っているからですよ、とのこと。
そうなんだ。と驚く。
そうこうしていると手術が開始されました。
電気メスで瞼を切っている感じもわかります。
人体が焼ける独特の匂いがあります。
ああ、局所麻酔ってこんな感じで
話し声も聞こえるし、匂いもわかるのですね。
速やかに終わってくれるのを祈って…。
が…。
なんとなく、どーんと痛い。。。
痛い!
間違いなく痛い!!!
え?麻酔したのに痛いの?
歯科での麻酔は痛い時は手を挙げて、ですが。
手も動かしてはいけない場面。
えええ?まずいよね?
もう我慢できない痛みで身体がぴくっとなり
看護師さんと先生が「痛かったね」ってなり
麻酔を追加していただきました。
麻酔はお酒をすごく飲む方は
効きにくいとか言われているから
私はお酒は飲めなくて正月でも飲まないので
効きはよいのだとばかり思っていたのですが。
その後も痛いのなんの。
こんな痛いなんて聞いてないぞ!と内心思って
私が痛みに敏感過ぎるのもあるのだろうけど
しまった!って思っても、まな板の上の鯉の状態。
我慢しなくていいからと言われ
何度も何度も麻酔は追加されました。
追加してもらってもほんとに
すぐに痛くなるので驚きました。
BGMはボリュームが上がりました(笑)
先生は気を紛らしてくださるのもお上手で
「これは誰が歌ってるんだったっけ?」
なんてふるもんですから
「舘ひろしです」って返答して(笑)
ほんと懐かしい昭和の歌謡曲ですが
私は舘さんは好きではなかったのだけど
たいていは知ってる曲で
最初にかかってたGETWILDの小室さんとか
キョンキョンやよしえちゃんとか
太田裕美さんとか懐かしい。
でもサザンを選曲すればよかったかな。
友人は手術中に先生と筋肉談議で
盛り上がったというのですが
私は痛みに耐えることで精いっぱいでした。
そして、ちょうど頭の後ろの位置に
髪を止めていたバレッタがあり
それが瞼を押さえている先生の手の
重みも加わって押された感じで
後頭部に刺さるように痛くて
看護師さんにお願いして外していただきました。
ほんとに始終痛くて
皮の焼ける匂いさえもどうでもよくなるほど。
臭いには臭いけど痛みに比べたら
全然我慢できるから苦にならない。
体に力を入れているのは良くないのですが
とにかく痛みで
身体に力が入って仕方のない手術でした。
瞼を閉じるときに縫うのも痛い。
もちろん先生は知識も高度な技術もあり
ベテランで信頼もできて
看護師さんたちも親切で丁寧で申し分ないのです。
感覚にも個人差はあるのですが
私は痛みに弱いのか
痛みの神経が多く集まっているのか
脳に送られる痛みの信号の問題なのか
そんな感じでした。
もう手術が終わってベッドから起きて
待合のソファに座ったらヘロヘロでした。
その手術直後の段階で痛みもあります。
でもそれは我慢できる痛みでした。
鎮痛剤も出されましたが飲まずに済みました。
もっと痛みが増すかと思ったら
夕方から夜の8時9時が痛みがありましたが
眠るころにはそこまでの痛みも無くなっていました。
翌朝の診察のため
その日クリニックの近くのホテルに宿泊し
手術後に出されたコットンを冷蔵庫に入れておいて
取り替えながら冷やすのですが
コットンにはまだ血が滲んできます。
鏡を見るたびに自分の顔にぎょっとします。
瞼が切られて縫われた傷口はホラーな感じで
目を閉じたり開けたりしにくさと
手術で精魂尽き果てた感じで朦朧とします。
コットンを取り換えに動くのが億劫なのと
朝まで何度も交換ということは
コットンがなくなってしまうと困ると思い
長い間交換せずにいたので
あまり冷やすことができてなかったように思います。
眠れないけどお布団に入ったら
アイマスクして寝ますから
朝までではなく夜寝るまでの間に
集中して冷やしておくのがいいみたいです。
夜間は寝ている間に目を触ってしまわないように
事前に準備して置いたアイマスクをして眠るのですが
朝にはコットンには血も滲んできませんでした。
抜糸は2週間後。
落ち着くまでのダウンタイム。
これがなかなか…。
切開したところがしばらくの間は固くなるので
症状が出たり引っ込んだり。
安定するのは3か月後、半年後ぐらい。
術後から抜糸までのことは
また順に書いていきますね。
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