眼瞼下垂について

前からの続きになります。

 

先天性眼瞼下垂というものもありますが

老人性眼瞼下垂症というのが一般的ですが

松尾先生の診察では腱膜性眼瞼下垂症でした。

 

瞼のミュラー筋があるべき瞼板から

外れてしまっている状態です。

 

それは加齢でも起こりますが

瞼をこすることが多い花粉症の結膜炎の人や

コンタクトの人、メイクをする人にも多く起こります。

中高年だけでなく小学生でも起こると

松尾眼瞼クリニックのHPにも書かれています。

 

詳しくはこちらの公式HPで↓

松尾形成外科・眼瞼クリニック

 

 

前にも書いたけどもう一度書くと

 

瞼のミュラー筋があるべき瞼板から外れているため

瞼挙(けんきょ)筋の力だけで

瞼を開けようとすると瞼が開けづらく

眉毛を上げて瞼を開けようとしたり

歯を食いしばったり

舌で押したりして開けようとしたり

無意識にその瞼挙筋に付随している

ミュラー筋を収縮させて瞼を上げようとします。

 

ミュラー筋を収縮させるには交感神経を入れます。

なので眼瞼下垂になると常に

交感神経を緊張させていることになり

頭痛、首、肩の凝り、不安感、疲労感、

不定愁訴の原因になるのです。

 

夜眠れないのも交感神経が興奮しているからです。

 

そして、瞼は、歯と、脳、肺とも

深く関わっています。

 

ミュラー筋が外れているのですから

そりゃあ、自律神経のケアを

あれこれ改善を試みてもなかなか…

ということだったのかと思います。

 

そしてやはり歯の噛みしばりがあります!

これは自覚もありますが眠っているときもそうで

過緊張の状態が日夜、常に続いている状態です。

 

怖い夢を見て起きることも良くあります。

それも自律神経の交感神経が

優位になっている特徴的なことですね。

 

信州大学の教授でもある松尾先生は

研究からこのミュラー筋の働きを

論文で発表されたこともある先生です。

 

眼瞼下垂の手術には埋没法というような

方法もあるようですが松尾先生のクリニックでは

その方法は行わないことや

二重形成の手術はしないということも

理由も含めてHPに書かれています。

 

そんな筋や瞼のことを熟知された先生になら

自律神経のために手術を受けたいと思いました。

 

岐阜から浜松は日帰りで行ける距離です。

(北海道とかじゃなくてよかった)

 

前置きが長くなりましたが

手術は「腱膜性眼瞼下垂症手術」の

「挙筋前転法」というもの。

 

これは高度な技術と経験が必要で

これを編み出されたのが松尾先生で

松尾式とか信州大学式とか言われているのかな。

 

そんなすごい腕の名医の先生ご本人に

診ていただき手術を受けさせていただくことに。

 

ただ手術を予約した時

手術を受けることに対しての説明も

注意事項も文書で手渡されました。

 

また、手術でまれに生じうる合併症や注意の

書かれた書類を口頭で読み上げ確認し

それが書かれた用紙もいただきました。

 

そういうのは他の疾病での手術でも同様で

まれだとしても起こる可能性があることは

事前のお知らせですね。

 

瞼を切開するので当然、腫れや、出血はあります。

その他もろもろ。

 

美容整形ではないので仕上がりの見た目が

思っていたのと違ったりすることもあるでしょうし。

女性は特に気にされるのかもしれません。

 

そんなことも含めての説明を受けます。

 

手術にかかる時間は1時間半ほど。

 

手術は局所麻酔。

 

診察も手術も保険診療になります。

 

入院の施設が無く翌朝の診察があるため

遠方からの方はクリニックの近くの

ホテルに宿泊します。

 

クリニックでは手術が終わると

コットンをたくさん渡されますが

切った瞼をコットンで冷やし

まだ血もに滲んできますが

何度も新しいコトンに取り替えて

一晩冷やして過ごします。

 

当日の夜は洗顔もお風呂もできません。

 

2週間後に抜糸になります。

 

抜糸までは運転は控えるようにとなっていますが

術後1週間ほどはまだ瞼の開け閉めがしにくく

焦点が定まらなかったりして危険なので

運転は無理でしょう。

 

アイメイクは一か月後から。

コンタクトもソフトは一か月後から。

ハードなら6週間後。

でもコンタクトレンズは眼瞼下垂の再発の

原因にもなるのでね…。

 

なので手術当日は公共の乗り物で向かうか

ご家族などに運転して行ってもらうとか

同行していただくとよいでしょう。

 

手術が終わってからホテルまでと

翌朝の診察にホテルからクリニックまでは

タクシーを手配。

 

術後もしばらくはお仕事は

お休みできるとよいですね。

 

まだまだ続きます。

 

以下に関連の記事をリンクさせておきます。

更年期(8月26日)

睡眠障害(9月2日)

睡眠のこと(9月17日)

瞼の診察 1 (9月24日)

瞼の診察 2 (9月26日)