『悩める人々への銘』
大きな事を成し遂げる為に 強さを与えて欲しいと
神に求めたのに謙遜を学ぶように 弱さを授かった
偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
よりよきことをするようにと 病気を賜った
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして 力と成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった
人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
あらゆるものを慈しむために 人生を賜った
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
私はもっとも豊かに祝福されたのだ
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この世は全てニ元…なんだろうか?
勝ち・負け、 善・悪、 正・誤、 幸・不幸
成功・敗北、 豊・貧、 美・醜、 健康・病 etc、etc…
全ては生まれ持った環境からなのかな?
それとも本人の努力なのかな?
なんでなのかな? なんなのかな?
その“理由”が知りたかった。自分を納得させてくれる“何か”を
探してた。そんな時にこの言葉と出会った。
読むたびに印象が変わる。
でも今だに最後の一節のような思いにはなれないでいる。
だからこそ、この詩(言葉)はココロに問いかける。
いつも。
いつか最後の一節を「こういうことだったのか…」と思える
時がくるのかな?それともこの二元の世に翻弄されもがき
求めているままなのかな?
自分はまだまだ弱い存在だと思い知ると同時に
何かココロに波紋を投げかけてくれる大切な詩です。
「悩める人々への銘」はニューヨーク大学の壁に掲げられている
作者不明で南北戦争に従事した南軍の兵士が作ったものと言われています。