こんばんは。



 ケイリンマンがYプロと対峙しているようなリール動画を見かけた。

 Yプロはプロになりたければ1日200km乗るもんだろう、と私に言ったことがある。

 私が1日200kmを意識したのはYプロのその発言ゆえであり、私の根幹からの思想や持ちネタでないことはまず断っておく。



 私はSプロに言われ1日100kmをやった冬はある。

 また、月曜に福岡市往復146kmをやって、それらと自転車歴32年を合わせて思ったこと。


 バワリーという長距離は向かないアルミピストで、それでも1日146kmは一応走れた。たぶんクロモリピストなら200kmは同じ疲労度で走れると思う。


 150km前後の長距離はさすがに無理だ、と思って避けていたバワリーだが、今回、自転車大破しかし身体は無事という見立てで輪行袋を持って行って左足首にウエイトリストバンドをつけて(バンクのカントの代わり)走れる!と思えたのは、フレームを矯正しながら乗る走り方を体得したおかげである。


 その乗り方はふつうの、右足踏んで左足踏んでという考え方とは全く異なる乗り方で、詳しくは前に赤字で書いたからもうここには書かないが、力の使い方として完全に矛盾しない、力の流れがあっちからそっちへの一つなので、文字通り一流の走り方である。


 力の流れが二流でないから、理論上体力消費は半分になる。だから75km程度までしか無理、走りたくない、としていたアルミピストのバワリーで、150km近く(一応)走れたのである。飯の食い方も比較的だが、かなり質素だった。大盛り1食、大きなデザート1食。それで走れた。


 ライトなどの装備が貧弱だったせいで落車なしとはいかなかったが、上等なクロモリフレームなどで、栄養状態もプロなみに確保できたなら、多分それも無かっただろう。



 一流の走り方ならスピードも物凄く速かった。七隈から香椎までを1時間切る走りというのは、九州最大密度の都市部である福岡市のど真ん中23kmを抜けて走れたということだ。これは信号停車による足止めをざっと計算すると、時速46kmをずっと出し続けていた話になる。ちなみに、プロギア比である。


 200/23≒8.7


 福岡市を抜けるレベルの混雑した道でも、だいたい10時間あれば200kmは可能ということ。

 安全で信号も少ない…たとえば北九州空港近くの道に大して労せず通えるならば、1日8時間を切ることも可能だろう。8時間といえばふつうのひとたちの労働時間である。私は三十歳頃に、16時間肉体労働をする日々を2年近くやったことがある。1日7食でも痩せた日々である。

 私としてもあの日々が良かったとは言わないが、あの日々もかんがみるに、1日4食ほどならば8時間自転車に乗り続けることは言うほどオーバーワークではないといえる。論争ネタにできるくらいなのだから、ギリギリオーバーワークになるかならないか、そのほかの時間のケア次第という話が現実的なところだろう。



 もしも200km走っていまのところ上り調子の選手がいるなら、私はそのひとの主張はそのひとにとって正しいことであるくらいには思う。きっとそのひとはケアの仕方が上手いのだろう。



 フレームを矯正しながら乗る走り方、は、意識的な言語化を私が果たした。

 本能的にそれに酷似した、あるいは同様の走りに行き着けた選手ならば、その一流の走り方で、その練習をベースにタイトルをとれることはなくはないと考える。いくらナショナルが全部タイトルをとるもんなんだよという現実が待っていようと、そう考えたほうが夢があるではないか。



 1日6食で一流の走り方でクロモリフレームで、ケアにも時間とオカネをかけられるなら、45歳の私とてどこまでタイムを縮められるか分からない。


 ましてや、私よりうんと若い現役プロなら、どれだけ成長するものか。



 一流の走り方はキャリステニクスと同じようなものだ。ウエイトトレーニング派の人たちがキャリステニクス派の人たちより必ずしもスポーツのパフォーマンスが高いとは限らないことと同じで、1日200km練習は、決して侮れないアプローチと考える。速度の乗数倍で増す空気抵抗がウエイトの代わりになりうるという観点が、ウエイトトレーニング派の人には欠けている。




 正直、私は短距離でも長距離でも運動自体が好きだから、どっちのアプローチでも実力を高く維持できる人こそがプロとして突き抜けた本物だと思うけどね。