こんにちは。
偉人伝記でない『おむすび』の視聴率低迷はまぁ、予想できたことではあった。
私は権利問題含め、誠実に作られた作品だと高評価したいが、面白いか面白くないかで評価したい一般の方々にはそうはいかんのだろう。
私はずっと前から、言語圏の強さがそのまま演技力の高さに比例している現実を問題視している。
今回、福岡県内ではかなりメジャーな非博多弁の福岡弁が主人公の言語として多く披露されたが、福岡県の人口は関東圏に比べればたかが知れたもので、それがそのまま演技力に比例すれば一般の方々にはたいそう不満な出来になることは予想できたのだ。
私が福岡弁をつかいながらも、博多弁、関西弁、熊本弁、長崎弁なども混ぜ込んで、九州弁という気配でブログ記事を書いているのも、福岡弁だけではどうしても言語として貧弱になるとわかっているからである。
人はやはり多数派であるかどうかを説得力の大きな要素としてとらえる。こればっかりは致し方ないようにも思う。誰だってわからないよりはわかるほうが楽しいし、安心する。
ただ、少子化の日本において、それを原則のようにして何の手入れもしないとなると、芸能の面白みは縮小の一途を辿るしかない。
なので、観方を工夫するなり言語を工夫するなり、演出を工夫するなり、書簡のやり取りを駆使するなり…。
AIほど無遠慮にでなくても、どこかしら藩や都道府県などの壁を崩して表現の母数を稼ぐ必要があると思っている。
よろしければ皆様方も、そういう目線で芸能界を眺めてみては下さらぬか。
那
向