那
向
五
厘
おお、まがっとるトレッドミルや、とみてみたら、
「…おかしなトレーニングをするひとはひとりもいません」───だって。
一言多いんだよ。
どのアスリートも細胞の連続性が美しく、さすがゃな、ってそりゃ思ったけど。
たとえばクリーン(バーベルを持ち上げて床に自然落下させる)とか、限られた環境でしかできないトレーニングは、持ち上げに集中して、床にそっと置くことはしなくていいぶん、持ち上げにエネルギーを注げるんだよね。
それ、一般的に見たら後先考えていない、非常に自己中で粗野で乱暴で、おかしなトレーニングと言えなくもないんだわ。一般的に見たら、ね。
世の中おかしなシチュエーションをおかしいとも思ってもらえず、要らぬハンデを食らわされて足踏みした(している)人間なんか幾らでもいるんゃから、あまりおかしなトレーニングとかどうとか、そのひとなりの頑張りは揶揄しないでほしいもんだね。その選手たちもまた、足踏みする将来が来る確率は少なくないんだし。
だいたい、そのひとなりの頑張りをやっているときって、要らぬハンデを埋めようとするときに通る、いわば奥の細道なんだわ。
大通りばかりで街はつくられていないし、つくれもしない。
誰かを持ち上げるために別の誰かをおとしめるなんてことは、しなくていいよ。
こ
ん
ば
ん
は
🙂