超絶前傾と肩甲骨を寄せるのとを意識して、バンク走行してみました。サドルからは完全に離れています。



44km/h、46.8km/hあたりで身体が強張り、足がところどころ痛みだし、離脱してしまいます。



ただ、ソピアーとかまぜると、どう考えてもサドルに鎮座して腰や腹まわりに感じる抵抗感や詰まりに比べたら、その強張りのほうがまだ痛くないんですよ。ラクなんです。



自分にはやはり超絶前傾なんだ、という意思をつらぬいていたら、ふと、右尻だけがサドル尖端にちょんと乗りました。


わりと走れるんですよ。

以前はそういう乗り方してもキツさがありましたが、今回はソピアーが効いていて、わりとほんの尖端でも、右尻だけでもちゃんとラクができました。


あきらかにイチモツを左に寄せて、サドル先端に右尻しか載せないようなこの乗り方。



これは河内でぐるぐる100km走を、雨の日以外の毎日やっていた時期の乗り方です。

というか、結構それまでの十数年、比較的そういう乗り方していました。




前に行き過ぎるのがバンクピストではブレーキになるため、サドル真ん中に吸い寄せられつつあったのですが、ソピアーが加わり、あきらかにその右尻だけの座り方でよくなりました。




なんで右尻だけ座るなんて大げさな左右非対称是正でうまく走れるんだ?って思いませんでした?私は思っていました。


バンクのコーナーでならまだしも、なぜ直線ですらそれのほうが走りやすいのか。




今回、答えが出ました。


なお、これは テーマ:ヘルメット自転車考 で、私の骨格における正答であることを、強く念を押しておきます。よく似た骨格のひとには通じる話ですが、あまりに似ていない骨格のひとにはブレーキになる話のはずです。






───答えは、筋膜です。


たとえ右尻の、なるべく正中線寄りで、それでもやはり大袈裟に左にずれているような位置にサドル尖端が来たとしても、筋膜にサドル尖端が食い込んで、右尻のその部分が凹むわけです。

尻は氷や鉄の塊なんかではないので、へにょっ、と凹むのです。


そうすると筋膜は全身につながっていますから、わりかし右に全身が寄るんです。



それで、大袈裟に左にズレたはずが、わりかし真ん中で乗れることになるわけです。




また、自転車のギア倍数も関係していると思います。



駆動機構は右についているため、右足のほうが力の伝達効率は遥かに良いです。

しかも空回りしない固定ギアの場合、踏んだ力がかなりの高確率で還ってくる、還ってくるそのときも右足が近いので、右足のほうが力を維持しやすいのです。

そこにギア倍数による効果が加わり、見た目よりも圧倒的に右のほうが体重をかけなくてよいペダルになっているわけです。それで、少し大袈裟に左にズレるくらいがむしろちょうど良くなる。




日本人に多いガニマタ骨格(O脚)のひとはスタンディングで踏むのが苦手なはずなので、同じことをやろうとするときっとすぐ痛むか疲れるかするでしょう。

でも私は超絶前傾でも 46.8km/hまでは痛くならないほど、サドルから離れて踏むのが得意なわけです。そこにサドル尖端がほんの少しでも手助けしてくれるだけで、大きな改善が見込めたのです。



超絶前傾動画では、ローラー台から脱出してしまわぬよう極力ゆっくりペダリングしたもの(たぶん 24km/h程度)を3倍速にしましたが、肩甲骨を寄せる、を加えたらローラー台から脱出しにくくなり 40km/hを出せました。それからバンク走行したあと、その右尻の載せ方に気づいてそれでまたローラー台に乗ってみると、52km/h未満出ました。超絶前傾のままですよ。肩甲骨も寄せて、ソピアーもつかって。これは期待できます。





ハッキリ言って私のここ8年間のアマチュア走行は、足を完全にはペダルに固定できないしノーブレーキの構えもできない公道では身につけられない、 ソピアー を身につけるためにありました。ベタ足でできた超絶前傾をバレリーナの足でできるようにすること、左右非対称是正は絶対に諦めないこと。この2点のために試行錯誤してきました。



さきほど、ローラー台で 40km/hがバンク走行で 46km/hだった超絶前傾なので、今度のは52km/h未満が58km/hくらいにできるんじゃないですかね。



肛門にサドル尖端が突き刺さるとしたらそれはそれは、ふつうの男の感性ではイヤでたまりませんけども。右尻の筋膜ならば話は違いますよね。




これでスピード出なかったら自分を呪わしく思ってしまいそうですが、たぶん出るでしょう。

けど、やっぱ、実際走ってスピード出すまでは緊張しちゃうなwww。



この、未経験を自覚する感じ、早く強く速くなりたくて嫌いだったけど、今回ばかりは味わいたいですw。




とうとう、バンク走行で、気後れせずに乗れるときがきたのか、という意味で。












こんちは。



🫡