またひとつ、ここに完成車が生まれた…。



赤いのはバラしまくったけど。




決戦車輪のタイヤがだいぶすり減っているので、少し重たい練習用ホイールタイヤに変更しようとした。これが思ったより大変だった。


練習用ホイールはなんと決戦ホイールとは部品精度というか、寸法が違った。同じ 120mmの考え方がどうやら違う。練習用は薄くて安いチェーン引き、決戦用は厚くて高いチェーン引きを想定した車軸幅になっているとみえて、練習用ホイールに決戦用チェーン引きなどをつかうと幅をとることになっていた。せっかくフレームエンドを矯正して狭めたのに、それを再び広げる、意味のない練習走行による矯正になってしまう。



これを解決するために…練習用のを決戦用の車軸幅に近づけるために、例によって金属部品のヤスリがけを行うことにした。ぼんやり記憶があるが、これ、以前にもうすら気づいていて、しかし簡単には作業できなさそうだったためそのときは断念したものだ。


以前、逆に幅が狭い練習用前輪の車軸幅を嵩増しするために、ダイワハウスマークみたいなオリジナルワッシャーを削って拵えたことがある。

それを後輪に転用したらラクかと思いきや、それをすれば前輪が今度は寸法があわず、ファンブルする要素を抱えることになる…。


そんなわけで、羊羹3つくらいの栄養でダブルコルセットをしたまま、せっせとヤスリがけした。幸い、ラスペネ(潤滑剤)やトリプルナット、ダブルモンキー、モンキーキャッチなどの小粋な工作技術を用いて粘ったら固着しがちなアルミナットもきちんとつけ外しできた。アルミはステンレスからしたら格段に削りやすいので助かった。ヤスリがけは4時間程度で済んだ。もう一回。4時間程度で済んだw。




きちんと面取りもして部品改造ができたら、さあ後輪の装填だ!なんて意気込んでも、矯正半ばのエンドや他人のフレームを借りているということ、それらがうみだす見えない壁がまたしても手間になった。

後輪のセンターを出すのも四苦八苦した。

前のオーナーまでにつかわれた後付けブレーキが片効きになっていたのか、前方みて左のシートステーが特に外側へと開いてみえた。これを宥(なだ)め矯正する力線を考えながら、しかも両切りハブをつかえるホイールとしてのセンターも追求。随分苦心した。全国区の自転車チェーン店ではセンター出しはしてくれない理由がよくわかる。




一度深緑のフレームを殿堂入りさせるほど矯正した経験があるため、わりと手順は的確だったとおもう。

ゴールドチェーンに多少無理をさせる結果になったが、重たい練習用車輪を柔らかい最高級フレームにインストールするからには、センターを前に詰めつつ、拘(こだわ)る必要はある。




そのほかにも気になるところを直しつつ…、
作業を終えた。

お店に頼んだらぜんぶで幾らする作業だろう。

一箇所二千円だとして…
二万円くらいはするのかな。
BBの玉あたり調整のやり直しもしたしな。





作業を終えたらジャンクでもいいからソトに食べに行こうと考えていたが、せっかく節制していい感じに痩せていきよるのにジャンクはねえだろと、眠気に従う。


今日は1食しかまともには食べていない。

最近、整備をするときはご飯を食べない傾向にある。

たぶん力が余るとネジをすぐにナメてしまうからだろう。

空腹で苛つくのと細かい作業に苛つくのとを抑えるのもなかなか大変だった。でもチカラが余って壊すよりは遥かに良い。


その分、しっかりしたものにできたと思う。







画像は、またゐづれ…。














こんばんは🙂