中古の新フレーム。

パナソニックの最高級フレームのはずだが、おそらく後付けブレーキと熱射と自動車考のない走行(前持ち主までの練習)により後輪軸を挟み込む部分(フレームエンド)が開く歪み方をしている。

安いモノのように重くないということは、パイプが決して頑丈でない最高級フレーム。それってじつは走り方をきちんと煮詰めて合理化していないとすぐ歪む、優秀だけど線が細いフレームなんですよ。後付けブレーキなんかをつけるには適さないということでもあります。


2mmくらいまでなら許容できるが、4mmも開いたものを挟み込んでコントロールせよというのはだいぶツライものがある。




私もねえ。最初からなにもかも細かいところまでわかっていたわけではないし、アマチュアになってから急激に整備的な知識やアプローチが成長した部分もあるし。

そんなに偉そうなことを言うつもりはないんだけど、やはりこれは、そもそもが造り損ねのよくないフレームというよりは、乗り手がいかに自己責任を果たしながら乗るかを問うフレームになっていますよ。最高級であることに甘んじてはいけないフレーム。力任せにやるとただ歪めて壊すだけのモノ。歪めて壊せばコントロールのために前輪やヘッドパーツの負担が増えるし、スピードもそりゃ出ませんよ。見た目はハンドリングや前輪によってまっすぐ走っているようで、中身は 5mm以上強くブレながら走っていたってやつです。




もともと自転車🚲は、左右非対称性の是正も考えず、車道左側通行という法律も守らず、ワガママに乗ればすぐにエンドが開いたり歪みがでたりするモノなんですよ。そもそもがね。そもそも乗り手の責任をともなってやっと閉じて機械や道具として完結するモノ。🚲それ自体は他力本願的な開放系の構造になっている。



だから自転車考が必要なんですよ。

自転車考なくしては、見た目はともかく中身がただの暴れ馬になってしまう。競走馬になれない。

自転車考ってのは、物理に対して嘘をつかないことです。

漫画は面白さのために物理に対していくらでも嘘をつく(跳躍力がすごすぎたり、生身で空を飛んだり、手足が長すぎたり、呼吸しているようには見えないお人形さんみたいな輪郭だったり…数え上げるとキリがないほど)みたいですが、自転車考は、ハンドリングでどれだけでもコントロールできる、なんてところに偏っていないで、全身をつかってそもそもの半端で開放系なところを、必要に応じて閉じて完結させるため、嘘をつかないようにするんです。そうでないと事故に遭う確率はグッと上がるし、部品などの造り手が願った意図を具現化できないんです。



私が後付けブレーキの存在をアマチュアになってから知って、アーバンピストも持っているのに、いまさら…と思ったのは、もともとアーバンピストというのは安いからには重たい頑丈なつくりになっているもので、ブレーキをつけると言う意味では適しているモノでもあるからです。

軽い薄いパイプを精度良く溶接するってのはより技術がいるので、それで高いんです。

重い厚いパイプを精度普通で溶接するのはやりやすいから、それで安いんです。

ふつう金属が多い厚いパイプのほうが高いって思いそうなもんゃなぃですか。でも違う。軽い薄いほうが高い。




公道では安全第一、バンクでは走行哲学第一。

フルタイムで働いてはエネルギー配分にはよりシリアスになるべきで、そこが乱れそうで、後付けブレーキは望まなかったんですね、私は。




はてまあ。

愚痴のよーな苦言はここまでにして。


いざ、歪んだフレームをどうしましょうか。


長い時間かけてコツコツコツコツ歪められた形です。

急に矯正すれば鉄を破壊してしまうおそれがあります。

そしてまた、決して走りに寄与しない邪魔な歪みだけがあるとは考えません。



そうですね…。





ここで最初のフレームをお蔵入りという名の殿堂入りをさせた矯正技術が必要になりますね…。






いまのままでは、たぶん後輪が左右にブレながら回転するのは勿論、バンクから出ようとする、コーナーでソトに行こうとする向きに後輪がまわってしまいます。


これを正すには、まず左右のブレを 1.5mm、そしてソトに行こうとする歪みを 0.7mmほどなんらかの技法で矯正して、あとは、自転車考を保って走行練習して好ましい形状に導くといいのでしょう。



え?


自転車って、それ単体では開放系の半端な物体なんで、乗り手がしっかりその形状を把握、想像して、ある意味つねにゼロから創造しつづけながら走行しないとすぐヘタるし、スピード出なくなるし、事故に遭いやすくなるんですよ?知りませんでした?

だから決してずっと気を抜けないんです。どんな速度帯でも、どんな田舎道でも。




はて。



どこが上下左右前後どう歪んでいるかまでは書きませんよ。ただこのままでは到底バンク走行してはいけないようなブレを内実しょうじさせてしまうので、上記に書いた矯正はさせてもらいます。




壊さないように、じっくり矯正すべきなので、一番良いのは複数本のリボンで望む向きへと縛り結びしまくって、温風ヒーターなんかを当てるか、熱い車内に置いとくかですね。

整体師が背骨に対してやるように?根本から外側へ、少しずつ少しずつずらしてチカラを加えていくやり方もいいかもしれません。ただこれはほんと理性的に身体をコントロールできなくちゃ壊すおそれが大きいので、基本カカリウマの私はやるべきでないでしょう。



ほかにより良い矯正法は…。





ああ、ちょうどコルセットを複数持っているのだから、コルセットをあてがうのもいいでしょうね。




コルセットをあてがい、熱い車内に置いておく。これかな…。




あ、ちなみに BBはグリスアップしました。砂が入り込んでいましたぞ(#^ω^)。






…。



…。



…。





ああ。


矯正方向へ車輪をつけて温熱ドライヤーで温めるのが最も手軽か。



と、いうわけで夜も遅いですが矯正作業に入ろうと思います。





こんばんは🙂