ジェルパッド不要の SIXPAD パワースーツがいま、私のw熱い注目を集めている。




速筋に優先的に働きかける EMS。
交通ルールを守る余り、なかなか速筋を鍛えられない私にピッタリではないか。



しかし、私はだいたい新しい科学トレーニングを先ず正しく疑う人間である。魅力的に感じるほどに疑わねばむしろその魅力に失礼というものだろう。科学とはそういうものだ。




EMSは、わたしもいくらか経験がある。

筋肉にブチ切れハイテンションを覚えさせるには効果的だったのを思い出せる。

また、たしかに使いすぎると筋疲労、虚脱感は襲いくる。それも体験したことがある。


効果がないわけではない。

スプリンターにまぁまぁ意味のあるモノである認識はある。


しかし、パワースーツは高価だ。
洗濯できるのは素晴らしいのだから、それを考えるとお買い得だが、効果をしっかり見据えなくてはやはり高い買い物で終わる恐れは大きい。


私が今疑うのは、脳からの司令を介さずに筋肉が収縮するという点である。

筋疲労、筋肥大、それにつながる不随意運動であることは間違いないとは思う。

だが、一体全体、ほんとうはスローな動きにも関わらず筋疲労してしまうことに、技能的なデメリットの大きさは無いのだろうか。私はそれを疑う。



ブチ切れハイテンションは覚えられる。それは間違いない。しかし、ブチ切れハイテンションはメンタルでいえばかなりネガティブなポジションにある。よほどそれこそ宣伝していたクリロナ選手のような、待遇の激しく恵まれたひとでなければ、盛り返せないほどのネガティブを、不随意運動は負うことになる気がする。

それほど、霊体としての人体は全人類、いや、全生命体の期待を背負っている。ブッダがいう、人間は特別、という話である。

人間は二足歩行を盛んに行う。言語を多彩にあやつる。文明の利器まであわせればその感覚器は他の動植物のもつそれらの追随を許さない。人間は霊体としてあまりに卓越しており、連続性さえ指向していれば、霊長類を名乗るに値する。


しかし、EMSはその連続性を断つ。


これは非常に自然界からみれば大きな誤算で、私がEMSを好まなくなっておかしくないデメリットである。



あるひとつの運動の型を用意しておき、水が流れるようにその型にハマりながら EMSを使用できれば、限定的な切り離しに収めることができて、デメリットは解消できるかもしれない。



たとえばスピンバイクでいえば、予め左に下るように、右を底上げしておく。

通常自転車は体を右に傾けようとしてくるから、それを左に傾けなおさねばならぬのが自転車乗りの最初の仕事だが、それとは対極の位置にあるような動作が、競技自転車選手の最初の仕事である。つまりは、左に傾いている状態からさらに左に傾く勢いづけをできるかどうかが、競技自転車選手がそれたりえる条件になる。


EMSを活用するなら随意運動の、自転車乗りの仕事は一旦忘れて切り離し、予め左に傾く、現実にはほとんどありえないが、バンク走行などでは瞬間的にありえるそのシチュエーションをつくりだし、そこに不随意運動をぶち当てる、と良さげである。


あとは、なんとなくペダリングすることで、随意運動との連続性を一応うっすらと担保できる。






さて、上記見解に、十三万円も払えるのか私は。




上記見解は私はあまり疑わないが、もう 1つ疑えることがある。

それは、その鍛錬を気に入ってやり過ぎることである。

私にとってそれは充分にありえる話である。




そしてまた、タンパク質に電気は通りやすいのだとしたら、プロテインを大量に摂取してそれらがアミノ酸になって全身に馴染むまでのあいだに EMSのそのトレーニングを行うと、非常にケッタイな、身体の深部から放射状にゆっくりとひろがる電位の向きがあらわれるだろう。

これが、とにかく私にとっては疑える。

おそらく上記見解の鍛錬をするなら、それをするまえに空腹状態をしっかりとつくっておき、まずは空腹状態で鍛錬をしてから、そののちプロテインを大量摂取することが望ましいと思う。


つまりその鍛錬は朝一番でやるべきなのだ。



それは金額面からだけでない賭けになるといえる。

ただでさえ筋肉の壊れていく寝起きの空腹状態で、カタボリックが相当に促進されるに違いない。

その後大量のプロテインが待っているとしても、かなり強引な全身代謝になることが予想される。

はたしてそれは…うーん。



やはりかなり恐ろしい話だ。

かなり強引な話なのだ。

よほどステーキを何枚も、フルーツをどっさりと食べられるような金銭的余裕などのあるヒトがやって、効果がある かも しれない話である。それでも非常に危うい賭けになるくらいのことかもしれない。



私がもし使用するとしたら、一瞬のもがきに多めの電流を併用して、不随意運動と随意運動のシンクロを行うだろう。

ようするに、5分間もダラダラと電流を通すような使い方をしてはいけないとみる。


瞬間最大筋力の発揮イメージを掴むためにのみ使用する。それすなわち、EMSに速筋肥大をは望まないということである。



見た目にかっこいいし、わたしもそれで閃く肉体改造ができるんじゃないかとそそられるパワースーツだが、そこにいたるまでにもっと大事なことがあるような氣がする。たとえば、恋愛の成就によって、肉体の情感の盛り上がり方の連続性に長けることとか。



なんにしても恋愛…や、夫婦に勝る基礎トレーニングは無いように思う。


そこがまだわたしはリハビリレベルなので、今回はパワースーツ購入は、たとえ支払い可能だとしても見送りたいように思う。







追伸:部分使用ならどうだ?というのを、記述せずに検討してみます…。









こんばんは🙂。