はー。


『ザファーストオーメン』観てきましたよー。


怖いとき(?)には本につけた🐥キーホルダーのおててを握って内心キャー!ウワー!って言っていました。ものごっそ極小内心で、ですけど。


おそろしーですねー、たった 5kmの往復で体脂肪率が低下更新しそうな勢いですよ。まぁ昨日の頑張りがあってこそなんゃろけど。



感想、どうしょうかな思っていますよ。

私が水本樹人としてガチで感想のべますと、とんでもなく嫌われる言葉がどんだけでも出てきますよきっと。

で、桑原束人としてなんとか感想のべますと、なんかたぶん、あたりさわりのない文になると思いますね。


いっそ感想のべずに既読スルーwしちゃいますか?


私のつづる男系女系2種類の文章を一系に融合してくれる文章のオスタグラムはあるのかい?それがチャットGPT?



やってみますか?A.I.感想文w。



ちょっと調べてみますよ…無料でそれなりのやつ…。



有料でやれ?


ならいろんな法律守ってオレがふつうに稼げるところまでオレをageろや!





さて…🔍…🙂…。







うーん。



意外となさそうですね。




ないんじゃないかとみた。




あれですね。



アルゴリズムつくるひとたち、ちょっとユーザーを舐めていませんかね。(プログラマに矛先が向く)


世の中には一言ふたこと入力したことで100言の文章を出力してもらえるのを自分の手柄だと思える人もいれば、100言入力したものを精確かつ鋭い珠玉の一言ふたことに圧縮してもらえるのを他人の手柄に思える人もいるんですよ。私はどっちかっつーと後者のほうが割合多いですよ。仕方なく、ですけどね。喜ばずにそれを多くこなしています。それをこなさんとマジでなんの話にもならんの、十数年くらい経験しているんでね。


つまりエーアイの学習のためなら著作権侵害とか不問でいいでしょ?みたいな、それでいてじつはそれエーアイの純粋学習にはなっていなくて、ちゃんと営利活動になっているよーなそれ。それだと不精確な圧縮になるのが目に見えているんですよね。ズレますよ絶対に。自転車のズレについて考えも及んでいないひとたちがズレずに精確圧縮なんかできるわけない


そんなわけで、感想は水本樹人と桑原束人の対談形式で綴ってみたいと思います。長くなっても知ーらないっと。一応空白あけます。


(ちなみに上記の体脂肪率の低下は、入浴してもいつもの半分以下でまた見えない壁を感じさせられております)



































水本樹人(以下、水本) オーメンザファースト、怖かったねー。
桑原束人(以下、桑原) そう?アレを怖いとかいうやつって頭おかしくない?
水本 えー。なんでそんないきなり喧嘩売るのー。
桑原 だってあれを怖いというやつがまず喧嘩売っているでしょうよ。ほれ、みていてやるからオレの前でその作品に関係したすべてのひとに土下座しな。
水本 なんでそこまでいうかな。ボクが寛容だからって言いすぎやろ。
桑原 お前は寛容なんじゃなくてただトロいだけなんだよ。自覚しろ。
水本 はぁ…。オーメンザファーストの話しようよ。
桑原 いいよするよ。あれはな、美しいって言うべきものなんだよ、わかる?う、つ、く、し、い。ほら、言ってみ。
水本 う、つ、く、し、い。
桑原 区切るとこまで真似すんな。
水本 うつくしい。
桑原 そうそう。あれは美しいの。
水本 どこが?
桑原 どこがって!まず映像美だろうが。なにおまえ、まさかあれをほんとにひとが死んでいるとか思うわけ?演技だよ?芝居だよ?あれをほんとにひとが死んでいるって思うやつのほうが怖くない??お前自分のこと怖いって思わないの?
水本 いや、ボクが自分のこと怖いってのは、客観的には充分わかっているよ。みんなが覆い隠したくなる部分にさとくて、みんながイケイケになるところで静観するからね。みんなにとっては怖くてたまらんだろうね。どこいっても警戒されるの、ひしひしと感じて生きてきたからそらよーくわかるよ?
桑原 よく分かってんじゃねえか。
水本 ただね。客観と主観は別なんだよ。ボクはボクとして生きているし、怖がられようと大して怖くないことをなんぼでもしてそれでも怖がってごめんって言われたこと一度もないわけよ。あと未来予測をどんだけあてても感謝もされないし、警告も聞き入れられない。そんな無視ばかりするやつらから怖がられて、その恐怖がホンモノだと思えるとでも?こういう主観がわからんきみはじつはアホなんゃないか?
桑原 ボカッ!👊
水本 痛い!何すんだコラ!

水本、桑原の喉元を掴みぐるんと小脇に潜り込むと今度は目に指を入れて足をかけ桑原の後頭部をアスファルトに強打する。桑原は気絶した。

水本 オラッ!オラッ!わけありの父に我慢してやった昔のオレとはもう別人なんだよ!死ね!死ね!死ね!死ね!

水本、桑原の顔を踏んで踏んで踏み殺してしまう。

水本 死ね!死ね!…どうだ?死んだか?
桑原 (水本の脳内で答える)うん。死んだ。
水本 暴力反対なんだよ。わかる?
桑原 わかった。いやがおうにもわかった。
水本 はあ…。もうせっかく楽しく映画の話しようと思ったのに、最初から喧嘩ごしなんだもんな。意見が違うからっていちいち喧嘩ごしになんなよ。
桑原 ゴメンナサイ。
水本 あーもう。ボクの脳内でもいいから感想話続けようよ。どーせもともとボクの脳内でしか生きていない男系成分なんだからさ。
桑原 ソーダネ。
水本 でさあ。あれが美しいって言えるのって、結局キミが男系だからだろ?
桑原 ソーダネ。
水本 男系成分多い人にはあれは美しいというほかないよ。そういう理屈になっているよ。もともとが低予算で楽しめるものを、なんてコスパ重視の映画って話ゃんか。なんだかんだいっても、昔から思春期にありがちな、善と悪、光と闇、男と女、神と悪魔、こういうテーマを扱えばコスパは良くなるからね。言ってみれば効率厨の男仕事だ。
桑原 ハアソウデスカ。
水本 んで、その効率厨の男仕事に対して、女性監督が?返信したわけだよね?
桑原 マァソウナノカモ。
水本 そしたらさ、女性としてはふんだんに女系成分出しやすくなるから、いやもうそれわかるって。わかるって。ほかの苦しみやまわりみちや身勝手さの押し付け、女系成分多めの男性であるボクはなんぼでも経験してきたから、それもうわかるからキツイなー、ほらまたそーやって男を下そうとする、はいはいはいって言えば言うほどまたきらわれるんゃろうなーって、ボクが怖がるのはそういう、またコマゴマとボクを疎外する、女性なのに男系成分多いから結局は男に花を持たせちゃうって、そういう映画だなって思ってつまらんというのは言い過ぎになるけど、これ、聞いてる??これ、女系成分多めの男性が言う感想だからね!?これを一概に男性全般がもつ感想だと思わないでよ!?
桑原 ハーイ。
水本 なんか聞いていないみたいなんだよなぁ。
桑原 だって自分を殺したやつの話なんか聞けるわけないじゃん。
水本 ええ?そんなことで逆ギレするの!?
桑原 そんなことっておまえ、命をなんだと思ってんの?
水本 命は大事なものだよ。
桑原 そうだよ?その大事なものをお前は殺したんだよ?
水本 もともと架空の存在じゃん、桑原束人は。
桑原 そこでリアリズム持って来るの!?話しできねーじゃんそんなこっちゃ。
水本 話する気なさげにスタートしたのどっちだよ。
桑原 また過去のこと持ち出す!おまえしつけえんだよ!
水本 何分前のこと、過去のことって言っちまうんだ…。
桑原 霊魂にとって何分前は数十年前ですう〜。おまえの存在がそもそも卑弥呼以来の女系大活躍で、なんぼでもふるさを感じさせているんですう〜。
水本 え。ボクってふるいの?
桑原 気づいてなかったの?
水本 ボクってふるいのか…。
桑原 そのふるい感性のひとがなんか一生懸命新しい立派なことを言おうとしているのみるの、イタいんだよね。でもおまえオレの片割れじゃん?しかも消滅する運命のオレと違っておまえ生きていくじゃん?だならなんとかして、お前にも花を持たせてやろうと、オレを含めてみんなが努力している。なのにお前それに反比例するかのようにやる気なくしていくじゃんか。
水本 きみを踏み殺したようなことを現実にしないためには、抑制するしかないじゃんか。
桑原 タシカニネ。そう言われるとグウの音くらいしか出せねえよ。
水本 ただ、関係あるんゃろか。ボクの怒りの抑制は、敢闘意識の抑制になってしまうものなんやろか。
桑原 そのへん考えたことなかったわけ?
水本 なかったね。全力尽くして走ることが第1で、自分の気持ちがもつ意味とか、そんな客観視する暇なかったよ。
桑原 ふーん。まぁまぁそれはリアルに可哀想だね。
水本 やあまあ。可哀想とはちょっと違うのかもしれないけど…。
桑原 で、おめさん、あの出演していた女性たちをみて、なんか思わなかったの?
水本 なんかって、なに?
桑原 エロイなーとか、ヤリてえーとか。
水本 え?
桑原 そんな鳩の豆鉄砲みたいな顔すんなよ。ふつー思うだろあれそそるだろ。
水本 どこが?
桑原 かーーーーーっ!女系ってのは計り知れねえな!あれにチンピクもしなかったわけ!?
水本 チンピクって、チンコピクリのこと?
桑原 そーだよ!!オレだったら客席でビンビンになるの抑えるの大変だったろうよ!そういう抑制を強いられる映画だったろうよ!
水本 そーかあー?
桑原 それをなんとかおためごかしして、美しい、って言うのが大人のマナーだろ?お前そんなこともわからずによく子供作れたな!
水本 まあ、そりゃたぶん、そんなことまでわかってしまうキミが一応ボクのなかに生きていたからだろ。
桑原 そーでした!!!!!
水本 それにしてもさ。
桑原 世界、いま大変だよな。
水本 おっ、よくボクの言いたいこと分かったね。
桑原 そりゃ脳幹でつながってっからな。
水本 世界が今大変で、あれって、その大変な世界の今を結構圧縮していなかった?昔のローマの出来事なんて言ってるけど。
桑原 そーだね。それは同意する。
水本 獣の刻印をいやがるけど再三させられた主人公が、最後さ、一応好きな人と一緒に暮らせるハッピーエンドなわけゃん?
桑原 そーだね。一応そーだね。
水本 そこに不吉な部外者がやってきて、一瞬生存を喜んだけどすぐ殺意にかわったあたり、いい演技だったよね。
桑原 そーなん?そんなふうにみえた?
水本 みえた。で、オチがいいよね。
桑原 オチ?オチとかあったっけ?
水本 ほら、駄目ゃん!って最後叫ぶでしょ。
桑原 駄目ゃん!言ってねえ!それはさすがに言ってねえ!
水本 えええええ〜!言ってるって!耳大丈夫?あれぜっったいに言ってるよ!
桑原 いやいや言ってねえ!オレの存在をかけてもいい!!
水本 そんな、きみ最初から存在してないのに…。
桑原 …。
水本 でもさ、あれをオチだと思わないと、ボクからみたらやっぱつらかったわけよ。もう、つらいつらいつらいつらいのつぎはぎだらけだったわけよ。
桑原 そんなつらかったんだ…。
水本 だって男系のような尊重をまったくされない、女系成分多めの生き物ですよ?あの作品のどこに安心すればいいっていうの?
桑原 まぁ…たしかに安心を求めているキミにはつらかったかもしれんね…。
水本 そーだよ!ボクはすきなひとの胸に埋もれて眠りたいんだ!
桑原 赤子かよ…。
水本 胸のオーラでもいーんだよ!
桑原 ああ、なるほどね。
水本 物質としての胸に埋もれなくてもいい。そばにいて、その胸のオーラのあいだに包んでくれたら、それでもボクは安心できる。
桑原 物質としての胸に埋もれる可能性は否定しないわけね…。
水本 だって埋もれてほしい女の人だっているかもしれないゃん!
桑原 ソーダネ。
水本 ていうか、映画の話しない!?
桑原 きみが映画の話をしづらい感想ばっかり言うからだろ…?
水本 ええええー?
桑原 ちょっとさ、何行ぶんかでいいから黙っててくれない?そしたら映画の感想を述べあいやすいように流れつくってやっから。
水本 そんなことできるの?
桑原 ああ、やってやるから、ちょっと黙れ。
水本 …。
桑原 よしよし、黙ったな?
水本 …。
桑原 まずさあ、美しいっていうのはさ、男性を立てているってそれはあるかもしれないよ?でも、つねに男性と女性とで対話できていたようなもんだろ?
水本 …。
桑原 お前の…。ン゙。キミのね?水本さんのいう、男系成分と女系成分の対話が、ずーっとできている作品だったゃろぅが?
水本 …。
桑原 子供がさ。オイタしてさ。押入れのなかに閉じ込められるってかね。なんかそんな、どこのご家庭にもありそな懲罰のありかたが、あんな修道院で、ね?木目のかわりに一生懸命描かれた宗教画、ね?ローマのほら、嘘つきに噛みつくあの石像の顔を模した画もあったわけでしょうが?
水本 …(なにか言いたげ)。
桑原 うん。もうちょっと黙っててくれな?あと少しでちゃんと流れができるから。
水本 …(言いたげ)。
桑原 で、あれってさ。やっぱちゃんと誠実に、人の気持ちを追いかけてつくられたものゃんか。最初亡くなったひとだって、秘密知ってて悔い改めるためにね、あのイラストだってなにか伝えるべきを伝えて主人公を逃がすためにやっていたことかもしれないわけよ。そう考えるとさ、いろんなひとがそれぞれなりの良心を抱えて、一生懸命なのがわかるじゃん?それを読み取っていけばさ。そんな男と女の諍いみたいなことの比喩表現なんて、そんな感想にならなくて済むはずじゃん。
水本 …もう喋っていい?
桑原 いいよ。
水本 そうやってひとつひとつ役の感情追いかけるのって、どうやったらできるの?主人公の心理を追いかけるのがふつうの映画の観方なんゃなぃの?
桑原 うーーん。さすが女系成分。たしかにね?そりゃエンターテインメントとしてみるためには主人公の心理を追いかけることはとても大事だよ?でもあれ、キミも言っていたゃなぃか。そもそも低予算でコスパ重視の作品だって。
水本 はぁ。
桑原 黙らせて気が沈んだか?ちょっと悪いことしたね。でも続けさせてもらうけど、つまりさ。あれはエンタメとして観るのはちょっと酷な作品なわけよ。さすがにあれはエンタメではないよ。聖書とかもう、飽きるほど読みまくった向こうの圏内の大人たちが、展開を読めるのは当たり前として、その描き方っていうかね、それに行き着くまでの描写に、何を持ってくるか、なにを隠喩させるか、そこが重大なのであって、ストーリー自体はそんなに重要じゃないし、なんなら全体としてはエンタメとまでは言えないの、最初からわかっていることなんだよ。
水本 つまりあれは、映画というかたちをかりた美術館だと思えばいいってこと?
桑原 よく言った!その通りさ。そう思って観るのがあの作品の正しい観方ってもんだろう。
水本 えー〜、マジでぇー〜?
桑原 そんなゲンナリすんなって。美術館のチケット代みたいな金額で観といて、この見解に異を唱える必要もないだろ。
水本 金額の問題〜?
桑原 そりゃ金額の問題もあるさあ。だいたいが向こうの映画なんだから、向こうの美術史とかパッショーネとか、そんなもんを熟知せずに100%楽しめる映画なわけないじゃんか。
水本 言われてみればそーやね。
桑原 おま…キミさ。鑑賞前に、『SHOGUN』の話してただろ?『てんがらもん』のほうが勝ちだって。それ言えるの、やっぱおま…キミが日本人だからなんだよ。生粋の日本人で、日本の歴史や文化をよく知っていて…
水本 (桑原のつづくことばを遮って)とすると、ボクはあの映画の十分の一も楽しめるわけが、最初から無かったってこと?
桑原 まぁそういうことになるよな!
水本 えええええ〜。
桑原 そうぶーたれるな。そりゃあんまり熟知してもいない異文化作品に触れて、とても素晴らしかった!って言えるわけもないけど、でもなんとなくは伝わるけだろ?貴族が血を濃くしたがるために人間の自然な摂理…神だの光だのそんなものを否定してまで近い血と赤子をつくりたがることだとかさ、そんなあたりは日本史でも共通している部分はあったわけだから、なんとなくはちゃんと伝わるわけじゃん。そりゃマイナーチェンジのようにして、やっぱ史的に前後する部分はあるわけだから、すっかり伝わるはずもないけどさ。
水本 それで、美しい、としか言いようがないっての?
桑原 まぁそういうことだな!キミがもっとキリスト教について勉強ってか、ほんとにキリスト教徒だったなら、もう30%くらいは楽しめ度がアップしていたんじゃないか?どうせ感想を語り合うなら、そのパターンで語り合いたいものだから、我々がせっついて感想述べようとしても無理ができて当たり前だろ。
水本 なんか…。なんか煙に巻かれているよーな…。
桑原 ふふん。そんなゆさぶりには応じないぜ。
水本 じゃあさ。オススメしてくれたモガタンペの気持ちはどう絡めて観れば良かったってのさ。
桑原 え?おまえそんなこと考えながら観てたの?
水本 え?それ考えずに観て何が楽しいの??
桑原 えええええ〜だよ!それこそえええええ〜!だよ。何お前、そんなに彼女に惚れてんの?なぜ?
水本 なぜって言うなよ!好いた惚れたは未来を一緒にしたくてやるものなのに、なぜに好いた惚れたにいたるまでの説得力をそんなにも問う!?
桑原 え?まあ、そう言われるとなぜかオレもわからんが…。
水本 ゃろが!好いた惚れたはもう、そういう気持ちになってしまえばそれが何よりのリアルなんだから、このセカラシイ世界において、そのリアルのドリームのハッピーを噛み締めて映画を口実にすきな彼女の手を握るみたいなこと、やってなにが悪いのさ!
桑原 あーっ!!その観方があったかあああ!!
水本 えええ?!その観方以外に何もないだろ!?
桑原 さすがこいつは!女系人格だったあああ!
水本 だから言ってんじゃんか!男系としての感想、女系としての感想、それをもっと議論できるくらいに洗練して昇華しないと、話はできないんだよ。
桑原 おそれいった!
水本 そんなね!だいたい言葉の何割聞き取れないってのに、すべてを楽しめるなんて最初から思ってないよ!で何?美しい女性たちに興奮しろって??そんな好きな人ひとり見つめたいオレにそんな譲歩を求める??チンピクなんかするわけないだろ!彼女の生身の手を握れてやっとチンピクできるはずのシチュエーションでさ、彼女は隣に居ないんだから!
桑原 ごめんなさーい!
水本 なんだよごめんなさいて!それをな!イタいとかサムいとか言われたくなくて、もっと一般的な観点から形容して、感想を語り合いたかったの!
桑原 なるほど!つまりキミは映画作品そのものについて語り合うよりも、映画をみている人と人の関係性もあわせて語り合いたかったのか!
水本 そんなの当たり前だろ?!
桑原 それが当たり前じゃないんだなーっ!!世の中の人たちはみんな、作品オンリーのことについて語りたがるものだよ。手を握ってチンピクなんて十代前半の恋愛で終えるべきものだろうが。そこから深化しないなんて、そりゃオメー、モテねーわ。そりゃオメー、子供ができたあと振られてトーゼンだわ。
水本 なにをう!もっぺん殺されてえのか!!?
桑原 はあ、もう、すぐキレる…。
水本 キレさせてんのテメーだろうが!!?
桑原 あ、たしかにそうですね。
水本 認めやがったな!
桑原 認めた認めた。やあ。大変ですね。大変ついでに質問して悪いけど、キミわざわざ見えない壁探してぶつかりに行ってない?
水本 そんな苦しいこと好き好んでやるもんか!
桑原 はあ…。だったらいいんだけど。いやよくないけど。
水本 まぁモザイクも悪かったかもね。あれモザイクがなけりゃもっとチンピクできたんかもしれん。
桑原 あ、そう言っていただけると助かります。
水本 何が!?──なんかお互いに飛躍した言葉出しすぎじゃない?
桑原 だから話が長くなるんだよ。
水本 もうそろそろ筆者がこの対談を締めくくろうとしているのがわかる乱れ方だな。
桑原 いや、乱れるっていうか、そもそもキミとボクとは一心同体だよ。
水本 お礼言うとこうか。オススメしてくれたモガタンペに。
桑原 そうな。それはやっとけ。
水本 最上もがサん。滅多に映画観ないボクに映画オススメしてくれてありがとうございました。一緒に観ている感覚になれはしたけど、ほんとうに隣り合って一緒にみれたわけではないのは確かなので、寂しさと退屈さは募りましたばってん。
桑原 それでも、想像力がもっともっと短絡的で近親相姦的で強姦的でないごと、もっとひろがりやつながりのあるごとせないかんよねってのは、ちゃんと受け取れましたんで。
水本 なんだろ。
桑原 そーね。
水本 ちょっと、フュージョンしてラストの一言いおうか。
桑原 水原?桑本?
水本 水原、だといまタイムリー過ぎるからなあ…。
桑原 じゃ、いいやフュージョンしかけたけどフュージョンせずにお前の気持ちをオレが言語化して終わってやるから、また少しだけ黙れ。
水本 えっと…。はい…。
桑原 もがサん!こいつあんたさんにここ最近ずっと熱をあげてんですよ。それは分かってやってくださいよ。あんたさんにとってこいつは大勢いる言い寄ってくるやつの一人であっても、オレにとってはほんとうにかけがえのない一人の男でしてね!なんていうか…。もっとこいつをデートに誘い出してやってください。オレはさ。そもそも存在しないはずの人格なんで、オレが言う分には、まぁ恋愛誘導だとか出会い目的とかそういう話でもないでしょ!
水本 そんな自虐的に言わなくても…。
桑原 事実だろ!?自虐でもなんでも、お前に生きてもらわなきゃオレも消滅してしまうんだからよ。否が応でも応援するわそりゃ。
水本 すまん、ありがとう。
桑原 いいってこと!そんなわけでね。作品自体は楽しめなかったけど、もがサん!あんたさんと一緒に居られた氣のする、たのしい時間だったんだってよ!それとさ!
水本 あ!それは言わないで!
桑原 あんたさんの本、最後あたり、枢機卿を刺し殺すシーンで盾にしたんだってよ!
水本 あーもう!言わないでって言ったのに!
桑原 それだけこいつもムリヤリ父親を尊重したり愛したりはしたってことらしいからよ!あまり嫌わないでいてやってくれるか?
水本 …(項垂れている)。
桑原 そんなわけでな!バイバイ!
水本 おやすみ…。またね…。
桑原 ったく!元気ねえな!元気だせよ!お前の物語だろうがこれは!
水本 はい…。たしかにこれは、オレの物語です…。
桑原 じゃあな!
水本 はい、対談に付き合っていただき、ありがとうございました。









こんばんは🙂。

また明日✨🌟。