こんにちは。



ためになるはなしをします。




ボクが小学生のころ、親に言われるがままにのちにヤブで有名と知る歯医者にしばらく通うことがありました。


ボクの前歯の大部分はそこで削られ、早くも歯のくいしばりまかせの力技を自転車ほかの運動につかえないなと体感し、よりいっそう馬歩などの腰主体の鍛錬に身を入れた次第なんですが。



そのヤブで有名という話は当然最初は聞きませんで。



あるとき、結構みやすい黒い粒が、歯にあるのをみつけて、指先爪先歯ブラシ先でも爪楊枝でもとれないもんですから、さすがに虫歯かなとその歯医者に行ったことがあるんです。



で、その歯医者も金属の尖ったものでカリカリやってとれないから、虫歯ですね、と。今日は〇〇をやって今度削りましょうと言われたか、今日は削らなくていいと私が言ったか忘れましたが、とにかくいったんそのままで帰ったことがあったんです。


 しばらくして、また指の爪先かなにかで触ってみると、なんと、その黒いのがポロッととれたんです。




…。





 ボクは小学生にして、医者が誤診をしうることを体験しました。その歯医者にはもう行かなくなりました。親のすすめもしばらく無視するようになりました。


 それは歯医者ではあります。

 しかし、誤診でした。たしかに誤診でした。

 医者も間違うこともある。

 というか、歯の表面も新陳代謝があるにはあるのではないか?

 いろいろ考えました。

 その頃は歯は代謝しないということを吹き込まれていました。その頃の医学の常識がそうだったかもしれません。

 でもとにかく、あの黒い粒はとれたんです。ポロッと。





 そのとき削られていたら、私の歯は今よりもっとボロボロだったでしょう。その責任を、その歯医者はきっと何にもとらなかったでしょう。


 医者の言うことはすべて玄人の言うことで、素人の考えは信用ならない。素人は責任とれなくて、玄人は責任とれる、そんなこともない場合だってあるということです。



 法律に診断をしてよい条件というのがあって、報酬をいただく、職業として診断をしてよいのは医者だけです。

 しかし営利目的でなくて、自己診断や家族診断が許されるケースもあります。

 素人でも勉強して医者に並んだり越えたりすることはあってもいいんです。

 医者も医者で勉強をつづけて、より参考意見を増やしたり診断を的確にしたりしていいんです。


 私は、素人だからすべて玄人に丸投げしますというのは、さすがにちと不味いと思っています。


 もちろん、他人の自己診断を脅迫まがいの文形で確率の客観視もなしに妨げるのは違法的だというのもわかりますが。





 普通に考えて、法律も薬も、際限なく新しいのができるはずはないのです。どこかで落ち着いた、均衡状態ができるはず。平均寿命を伸ばすのは法律と薬だけの努力ではないんですし。







 きっとその産業にちかしいひとほど、その産業にかたいれしやすい言葉を吐くのだと思います。


 私はいろんな現場を体験しましたが、一度も正社員になったことがないので、SNSでも、それをまざまざ見る思いです。