おはようございます。
ものごっつ真夜中に綴りよりますが、朝の挨拶であてこみました 桑原束人です。
自転車で大事なことの1番は、車体が左右非対称であることへの理解と対処です。
そして2番が、ネジ摩擦に責任を持て、ということ。
一昨日の寒い雨天下の峠越えで、恐ろしかったのは滑る路面とリムブレーキです。
最近はロードバイクにもディスクブレーキという仕様がかなり当たり前な感じにはなってきています。ひとまず単独行動の多いイチ自転車乗りとしては、とても良いことだと思います。
ディスクブレーキであれば、ゴムで挟み込む金属は穴ぽこがたくさん空いていますから、自動的にアンチロックブレーキングシステムになっちゃいます。優れています。雨天時の制動力はだいぶ安心できますよね。
けれども、わしが持っているのはリムブレーキのロードバイクです。車輪の、タイヤのすぐ内側の金属部分を、むんずとゴムが挟み込む、そういうタイプのブレーキです。
これ、雨のとき制動力が落ちるんですよ。濡れてツルツル滑りますからね。
そしてじつは、濡れてツルツル滑りやすくなるだけでなく、雨のときには落ち葉や砂などを拾い上げやすいんです。タイヤが拾い上げたそれらがすぐ隣のリム(金属部分)にずれてきたら、ブレーキのゴム部分に噛むわけです。するとますます制動力が落ちます。怖い!!
で、リムってツルッツルで穴ぽこなんて空けられませんから、やらねばならないのです。
ブレーキレバーをニギニギニギニギ。効かせては離し効かせては離し、の、手動アンチロックブレーキングシステムを!
基本的にもう、雨の下り坂なんかスピード抑制しまくって、常に手動アンチロックブレーキングシステムをやってなきゃでしたね。寒さで手がかじかむと余計ロックしやすいから、常にニギニギニギニギニギニギニギニギ…。
まぁ、それは何とかやれたからそれでいいのです。
問題は!
なんか、ニギニギしているうちに、後ろブレーキ用のレバーがどんどんどんどんスカスカになっていっちゃったことなのでした。
なぜ?
ブレーキパッド(ゴム部分)が、噛んだ砂によってあっという間に削られた?そんなバカな。長距離走ったってまだ3回目程度だぞ?そうかんたんにブレーキパッドが削れてたまるか。あまりにもスカスカだぞ?何かほかの原因があるに違いない…。
と、しばらくは効きにくくなるブレーキでもまだ必要ぶんくらいは効いていたので放っておいたのですが、あるとき、たまりかねてブレーキを診てみたのです。
リムブレーキって、ゴム部分をリムに近づけるネジ部分があるんですよ。ワイヤーの、基本的な引く量を調整できるんです。で、その調整ネジ回しながら気づいたんです。
あれ?
このネジ、前に回して調整したばっかりやったのに、元に戻っている…、と。
せっかくネジを回してワイヤー調整していたのに、その回したぶんがいつの間にか無効化されていたんですねー〜。
さあ。
これ、どういうことかわかる人!
すぐわかったひと!ボクとお友達になってください!
いませんか?
難しいですよね。
わかんないっすよね、たぶん。
答えは…
自身の左太ももで、そのネジを回して締めていた!
です。
なんてこったーい。
走行中に、太ももがその部品(5ミリよりちょっと大きい程度のもの)に当たって、ネジをせっせと回していたんです!ブレーキが緩む方向に!
あーーー〜〜😨。
なんてこってしょう。
ひどい話。
ディスクブレーキではあり得ない話。
たぶん小さな後ろ三角のフレームデザインでもあり得ない話です。
当たるんです。
わしの内曲がりの膝、その太ももでは。
ブレーキをいつの間にか効かなくするように、当たってしまうんです〜〜〜〜!!!
ひどい〜〜〜。
これね。
ネジ摩擦に責任を持つということをしないなら、あれ?このブレーキ、ポンコツだ!!って、早合点してしまうところなんですよ。
自転車は、走行中、振動であれ接触であれ、ネジが緩むときはそれ、乗り手の管理責任なんですよ。
でもまさか太ももが当たって制動力が落ちるなんて、パッとは思いつかんですよ。悲しいことに。
まさか、13日の交通事故も、その僅かな差異のせいで…?ヘルメット一個分止まりきれなかった……???
…ありうるから恐ろしい話です。
過去に走行中、締めたばかりのネジが緩んだことは何回かあります。
自転車は整備も走行もほぼ人力ですから、"自転車考"如何(いかん)では、走行中でもネジは緩むんですよねー〜。
ネジに、いつでも気が通っていなくてはなりません。
それが自転車乗りの責任です。
自転車走行における、2番目に大事なことなんです。
1番目も2番目も、たぶん、一般的にはほとんどのひとがナメてますでしょ。気にも止めていないでしょ。
ちなみにいうと2番目は1番目に含まれていますからね。
ネジだって左右非対称なんですから…!
1番目、2番目を知れば、最早あなたはセミプロ 名人です。
もしかしたら1番目2番目を知らないプロが居たら、その人より偉い身分かもしれません…。
安全第一。
夢や理想は二の次。
お堅い、水本樹人でした。