登るばかりで下らない日々を過ごしていた、わし。
下ればさまざま手について、どんどん勢いづいて早々しあわせになれそうな感じはみえているのに、まだ肩を怒らせて、ありもしない階段を登ろうとしている。雲をつかもうとしている。
もう、下ればいいんだよ。
下らなくなければバカにされないし、登りつづけてきたぶん、地中にめり込むこともない。
'下らない 語源'🔎。
はい。語源は語源。いつものように諸説ある。
意味や説は自分で探求したり編み出したりしていくものだろ。
七転八倒、見出してったポジショニングゃなぃか。
脱力とも似ているけど、とりとめのある、下り。
ああ、わかった。
自分が 下 に分類されていることをわかっているものだから、ここからさらに下るとろくでもないことになるぞとコワイのだな?
気にするなってもんだろ。
お前を 下 に分類している者たちは、お前を招き入れるつもりのない、別 の者たちだ。
別 の者たちがお前を下と分類しても、別 の話だろ?当てはまらねえんだよ。
犯罪者のために憂いてやるのは、適切に罰してからにしな。
お前は 上 に登った。
いつから登り始めたか覚えているだろう?
徒歩的には遅かった。
自転車的には早かった。
そうさつまり、徒歩では平地を行けばよくて、自転車では下ればいいんだ。
不思議な交錯。
自転車に乗っているつもりで居続けながら、歩き続けているつもりでも居たのか。
でもおかしくはないよな。
自転車は、歩きを倍加する乗り物なんだから。
登る。
上る。
ほら、違いがみえた。
座長としては、圧倒的に上だったさ、馬歩少年は。
だから気にするな。
例によって自転車に乗り続けているつもりで、下るぞ。