先端のスポーツ自転車用シューズの固さにくらべてしまえば、フニャッフニャなアシックスケイリン。長年、多くの競輪選手たちに愛された革張りの逸品であります。
昨今の若者たちが出す走行タイムにアシックスケイリンで届くためには並大抵のマッスルやスマートさではムリな感じがあります。
2年くらいがんばって試してみました。
オレの認定ピストのフレームはBB軸が高いために、踏む・フレームしなる・伸びやかに進む、ってなアクションが難しく、引きつけ足(あ、引きつけ足っていうと引き足っていうよりもイイよね)の重要性を突きつけられました。かさねて筋肉を恒常的に増やそうにもそれは貧乏人にはかなりむつかしい注文でした。
結局、カカトも柔らかくて引きつけ足に不利なアシックスケイリンを卒業することにしました。
何年も前の、アシックスケイリンよりも安価なボロのエントリービンディングシューズを使ってタイムがよくなったとき、時代の差を少しだけ寂しく感じました。寂しさを感じたちょうど同じくらいの時期に、アシックスケイリンの生産終了を知りました。なむ。
そのアシックスケイリンに、今流行の レジン を投入して、昨今のシューズに肩を並べさせよう!というレストア(改造による蘇生)です。ようわからんてひとのために言葉をえらびますと、この企画、激アツです!!
用意しましたは LED紫外線ライトでも良好に、しかもすぐ固まって黄変劣化も少ない という '星の雫'!
アシックスケイリンは革張りの靴。強くあってほしい部分は革などを二重に縫い付けてあります。昨今のシューズと見比べても強くしたいとされる部分はほぼ同じです。
補強にあたり注意したのは、テーピングにならないように、という点です。我らアマチュア競輪選手たちはテーピングが半ば禁止されています。いざ力試し!の年に一度の本番でテーピングが禁止事項になっています。普段は使っても別に違反というわけでないですが、本番で使えない身体補強を普段使う意味はあまりありません。
昨今のシューズを眺めて、プラスチックによる補強をしてある部分や程度、その意図を読み取りました。
筋繊維の方向性をみて補強や圧迫をするテーピング目的ではなく、足の形に追従して半分以下包み込むカップリング目的の補強ならば、どの最近の靴もやっていますから、それくらいの補強はしても良さそうです。
カカトを中心や始点にして、靴の半分まで、二重にして補強してある部分の裏をレジンで補強しました。
画像を貼りたいところですが、貧乏人には容量がありませんのでご容赦ください。
サイズが小さくてカカトのカップリングに深みが足りない部分には、シマノエスファイヤのカカトにもあるザラザラとした滑り止めになるよう、台所用ふきんを切って貼って…
完成です。✨👞✩!
前日は1日1食で4時間の労働と1週間分の買い物のあと、夜を徹してやったので痺れて動けなくなり、今朝の自転車店主催の山レースには出走できませんでした。早くも皆勤賞を逃しましたが、オレのピントはバンクに合わせてあるので悔いはありません。
少し重たくなりましたが、問題ありません。フニャフニャのままでカカトがつかえないよりはきっと履ける機会が増えたことでしょう。
この補強改造がルール的に許されないのであれば決戦シューズはエスファイヤにして普段の練習にアシックスケイリン❜ を使えばよいのです。
ただ、時代のハンデキャップをレジンという新たな時代のツールを得て乗り越えてよいと認められるのだとしたら、ぜひともアシックスケイリン❜ のほうを決戦シューズにしたいと思っています。
まぁ、たぶん言わなきゃ気づかれないでしょうけどね。でもまったくどこでも言っていないのにいざってときに'バレる'ってのも隠していたみたいでイヤなので、ここに経緯を書いときました。
どんなもんか、詳しく見たい方はオレの目の前ででしたら、どーぞ。