考えてみれば公道では、見通しの悪いのが当たり前のカーブで、なんなら交差点の右折や左折で、スピードを落とさないわけがないんよね。で、オレにはカーブがブレーキ前提のセカイに見えがちなわけだ。ストレートで時速60km/h以上出せない法定速度癖に、カーブ、右折左折では徐行が当たり前の癖が加わり、高くない速度でしっちゃかめっちゃかになっていたわけか。
 こりゃ根が深いと云えば根が深いね。

 今日はバンクで、カーブの走行に特化して練習した。それでわかったことがある。足先から曲がろうとしても上半身はカーブの外にふれていく。頭から曲がろうとしても後輪が浮いて力がつたわらず減速しがち。結果、腰から傾いていくのがいちばんタイヤが力を伝えてくれるんだけど、そのとき、右手はハンドルを掴み、内側へと引く力を要求される。左手はハンドルにのせて押す役。外側のほうが旋回する距離が長く、内側よりも速い速度で進んでくれなければ曲がれないわけだから、コーナーでこそ、右手は握る、で引かねばならないわけだ。
 ギアの重さにもよるだろうけど、軽ギアのほうがサドルに腰が近くあるべきなのはだいたいわかるはず。重たいギアだとまた曲がり方は変わるはずだけど、ひとまずいまのギアではその曲がり方が基本形になるだろう。
 恐怖症というか、まあ、公道ではあたりまえのルールなわけで。そもそもオレには時速60km/hくらい出す脚力はなくはないところ、そういった減速癖で脚力が意識によって抑え込まれていると考えると、その減速意識を解除することがこの先、とっても重要になる。
 見通しがよく、勢いよく左へ曲がれる道…。
 北九州空港への道がそう。ほかには…。
 かんたんには思いつかないな…。
 ほかにはどんな方法で、勢いよく曲がりながら走れるだろう。
 今日のバイトはそういうつもりでプロ選手をみてみるかな。みられる位置だとしたら。
 遵法精神が障害になっているのだとしたら、それを遵法精神で打ち破れたらいちばんいいのだが。
 オレは根が不真面目だから、真面目の勝利を信じて真面目に真面目を積み重ねているんだよ。