No. 157: 実験(補遺) | Rusty Skull のブログ

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2015年3月から2年間ザンビアでボランティアとして活動。日常と非日常の記録。
現在と回想の混合。


↓地平線。山無し。平ら。

前回のブログで作った卵黄の塩漬け。試食後まる1日経過、食中毒症状は現れず。

残りを厚さ2~3mmにスライスして、フライパンで炙ってみます。から煎りです。油は使っていません。
YolkParched
脂が滲み出してきました。卵油?
試食。食べたことのあるような食感と味ですが。さて、なんだろう?味は、焼きたらこですが、食感はまるで別。まとまりが無く、脆い。

よく分からない状態で、今回の実験は終了。

(ただ今、首都ルサカに足止め中)


【追記】
ガラス窓越しの、紫外線による殺菌について。
今回、乾燥中の試料は、窓越しに日光を浴びています。例えば、サルモネラ菌のような菌が存在した場合、日光中の紫外線によって殺菌されるかどうかについて、少し考えてみます。

まず、地表に届く紫外線(*1)。横軸は波長(nm)。下図で、太線で示されているのが地表に届く光の強度。288nmより短波長の紫外線はオゾンに吸収され、地表には届きません。ちなみに、図中の細線は、大気層に届く前の強度です。
UVonSuface

次に、窓ガラスの紫外線透過率(*2)。グラフ上の2~19の数字は、ガラスの厚さです。説明文には、フロート・ガラスの透過率とありますので、一般的なケイ酸塩ガラスのことだと思います。320あるいは330nmより短波長の光を、ほとんど通さないことが分かります。
UVglassTrans

最後に、紫外線による殺菌については、次のような説明があります(*3)
「細菌はその細胞の中に核を持ち、遺伝情報をつかさどるDNA(デオキシリボ核酸)がその中に存在しています。このDNAの光の吸収スペクトルは下図のように、260nm波長付近に吸収帯を持っています。(一部編集)」
つまり、紫外線がDNAに吸収され、これを光化学的に破壊し菌を死滅させる。そして、260nm付近の波長をもつ紫外線の殺菌効果が最も高いということです。
uvDNAabsorb

上述より結論として、窓ガラス越しの日光では、ほとんど殺菌効果を期待できないことが分かります。

(そうか、それを食べてたんだ、、、。)

【出典】
*1: http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-51uvindex_define.html
*2: http://blog.order-glass.com/archives/10792.html
*3: http://www.iwasaki.co.jp/chishiki/uv/02.html

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